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奈良墨の工房、錦光園さんへ。「衰退の一途」と「後継者不足」の中で立ち上がる しごとびと。

さわやかな5月が終わろうとしていますね。少しずつ梅雨を予感させる雨模様の日が多くなりました。奈良では明けがたは15度以下、日中は25度以上なんていう温度差がありますので、風邪をひかないようにしたいですね。あなんは基本的に寒がりですので、「初夏なんでしょ?寒いやん!」と、窓の外に文句を言うことがあります。

さて。

さとびこ編集室では、2024年夏号(vol.58)の取材活動を進めています。
次回の「身の丈しごとびとに会いました」では奈良墨の七代目墨匠、長野睦(あつし)さんをご紹介します。先日、執筆担当の戸上さんと取材に伺ってきました。

近鉄奈良からもJR奈良からも徒歩で行けるところにあります。にぎり墨の体験ワークショップが人気。

身の丈?と言っていいのか、とまどうほどに大活躍中の長野さん。けれど、たしかに伝統ある墨の業界の中で、しっかりと自らの丈を自覚して、信じて、しごとに取り組まれていることを、さとびは存じています。
さまざまなメディアで取り上げられ、あらためてご紹介するまでもない錦光園七代目、長野さんですが、さとびならではの長野さんのしごとへの向き合い方をお伝えできたらと思っています。

さとび読者の方であれば、現在発売中のvol.57の特集「暮らしに手を」の中にあるTEtoTEマルシェのレポートで、まっさきに登場していただいていますので、それとあわせてお読みくださいね。

執筆は、身の丈しごと研究家で、身の丈起業の支援などを行なっておられます戸上昭司さん。ほぼ、さとびこ編集室の部員さんのようにあれこれお世話になっている方です。

ーーーー錦光園さんのHPよりーーーー

「墨の需要は激変の一途を辿っており…、生産の激減に伴う相次ぐ墨屋や関係者・職人の廃業、後継者不足など産地存亡の危機が少しずつ迫って生きている状況です」

「親父に家業を継ぐ旨を伝えた際、帰ってきた返事は『廃業するつもりや』の一言」

「親父が反対したのは明白な理由で、先行きが全く見えない明らさまな斜陽産業にわざわざ戻ってくる必要は無い、今の務めている会社が素晴らしいのならそこで勤めているのが一番良いという、もっともな意見でした」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(錦光園さんのHPも長野さんがお書きになっており、充実したコンテンツになっています)

反対を押して東京から戻ってきた長野さんは、産地そのものが想像以上に危機的な状況にあることを痛感します。

錦光園七代目墨匠長野睦さん

ここまでのお話は、バックナンバーvol.43(2020年秋号)でも伺いました。そのときは、「親父にも言ってない」一言をあかしてくださいましたね。今回は、その危機的状況と暗中模索の中から、立ち上がって取り組まれてきたことの続きや、背景にある思いも含めて記事になるのではと予想しています(筆者の戸上さんの原稿が楽しみ)。

「衰退の一途」「後継者不足」という状況は、墨に限らず、日本のいたるところで待ったなしに生まれてきています。「奈良墨」のところに、どんな言葉を代入できるでしょう(いろいろと、あてはまると思いませんか)。

時代が変われば、生まれるものと消えるものがあるにしても、失われそうなものの中に、失うわけにはいかないものが含まれていると編集部は思います。もし、守られるとしたら、長野さんのように心に決めたことを前へと進めていく「誰か」が必ずいるのです。

みなさんにも読んでいただけたら嬉しいです。

さとびvol.58(2024年夏号)は来月、7月10日の発行です。

取材のあとでお買い物をしている戸上さん。「香り墨Asuka」をお土産にするんですって。 


<お知らせ>

6月の雑草キッチン 6月16日(日曜日)開催します。前回の様子と6月のご案内はこちら
SATOBICO BOOKS 「自然の色 手作りの服 シガセイサクショものがたり」発刊しました
SATOBICO BOOKS 「クレメンツさんの食養野菜レシピ秋冬編」発刊しました

さとびvol.58

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