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人参のラペの食養風な作り方。自然の甘さに感動する。

暮らしのこと

人参は年中、安定してスーパーに並んでいて、栄養価も高く、ありがたい野菜ですよね。
人参さえあれば、なんとかなる安心感はありませんか。
あともう一品、あまり努力せずに作りたいとき。
人参しかないんだけど、これでなんとかしたいとき。
おかずの中に赤い色が欲しいとき。

わたしはラベを作ります。

ラベとはフランス語で千切りとか、細かく切ったもの、という意味だそうで、刻んであればラベなんですね。

生の人参を(刺身の)つま切りスライサーでおろして和えもの風に食べる方法もありです。が、我が家では、生の人参に苦手感があり、フライパンで作ります。

大事なところは「蒸して炒める」ということ。

わたしなりの楽ちんな作り方。

刻んだ人参を熱して油を入れたフライパンに入れますでしょ。ジャーっと音がします。お箸でまぜまぜしてたら、人参と油が混ざり、人参がツヤツヤっとしてきます。フランパン全体が温まったところで、蓋をしちゃうんです。

ポイント!フライパンと蓋がピタッとおさまるのが重要で、隙間があるとうまくいかないですし、栄養も逃げます。

2〜3分したら蓋をあけて様子を見まして、まだかな?という時点で火を止めちゃうんです。このまま保温調理。何か保温カバーのようなものを被せるとか、保温箱の中に入れるなどは必要ありません。放置している間に、流しの中を片付けたりなどして、時間を得した気分に。

保温調理のいいところはもうひとつ、焦がしミスを防げます。わたくしですね、「火が通るまで、ちょっとこれやっておく」と、何か他のことをしている間に火が通り過ぎてしまい美味しいところを逃す、焦がす、などのミスをやってしまいがちなんです。その点、保温しておけば、それはあり得ませんので。

頃合いを見て、チェックがてら(足りなかったら加熱と予熱をもうちょっと)何も味付けしないで、いっぺん、食べてみてください。加熱した人参は甘いという予想はしていましたが、それ以上でした。

「そっか、人参って、こんなに甘かったんだ」と感動しますよ(普通に購入した人参ですが)。

ここに、味の濃い化学調味料を入れてしまうと、この甘さはシューっと隠れるんだろうなあと思います。そして、人参の甘さは気づかれないままになってしまうのでは…。

この甘さを引き立てるのは塩味です。たらこを混ぜてその塩味を使ったり。塩麹や、自然塩などで味つけしてツナを混ぜたり。仕上げに食べられる雑草を刻んでからめてみたり。あまり手をかけすぎないほうが食養的な一品に近づきます。

いや、手をかけるポイントが少し違う、とも言えるかもしれません。ラぺを炒めた油分には、脂溶性の栄養分が溶け出していますので、最後の一滴まで食べたほうがお得。スパチュラで綺麗にこすり取るようにしてお皿へ移します。そう、ここは、ひと手間かけるわけです。
残ったフライパンは、すっきりしていて、洗い物が楽になりますよ。

人参の甘さをひきたてる料理法は、ガス代も節約でき、動物性油脂も控えることができ、フライパンを洗う手間も減り、皮や葉っぱまで食べると栄養が増えて生ごみが減るメリットが。

農薬が怖いから皮は食べない、という方もあるかもしれません。もちろん、その考え方を否定はいたしません。けれど、皮を捨てることで栄養を失っているデメリットを考えると、「トントンかなあ」とわたしは考えるようになりました。

残留農薬はないにこしたことはないのですが、現実、すべての化学肥料と農薬が消えたら、日本人の多くは飢えてしまうのです。わたしたちが日常いつでも野菜が買えるのは、そのおかげでもあったのです。重曹などで洗うと軽減されるとも聞きますので、よく洗うことが大事かなと。同時に、日本全体がオーガニック化していくよう、ニーズを作っていきましょう。すでに、日頃から無農薬の野菜を購入されている方もある思います。自分で育てている方もあるかもしれませんね。

また、最近増えてきている産地直送の店では、地元の農家さん栽培の減農薬作物などが手に入りやすいですよ。

ではでは、「おいしくて楽ちんな作り方」を、ぜひお試しください。次は、先日大好評(家庭内で)だったポテサラの話を聞いてくださいますか。もう、ほんとに、この作り方が好き!という話。。。

食養野菜レシピをきちんとお知りになりたい方は、クレメンツさんの野菜ブックをご参考に。

野菜ブックについては、こちらでご紹介しています

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