コロナでだんなさんの仕事がストップした2020年、これ幸いと自由時間を満喫しました。満を持して畑活デビューしたのも、その時期。幸いにも、さともだちのNPO法人宙塾さんの農地をお借りできることになったのです。その後、あたらしく拠点にした編集室の近くでも、なんということか、偶然にも小さな畑地を使わせていただけることになり。2箇所のちいさな畑を今、ほんとうに幸せを感じながら楽しんでいます。
駅から徒歩圏の住宅地にいながらにして畑活のある暮らし。わたしはこれをこそ、望んでいたのかもしれません。いつも、「田舎に住みたいか、街に住みたいか」の間で思考停止になってしまっていました。どちらも好きなので選べないのです。今のところは、静かな街を拠点にし、近所で農地を借りるというのが一番自分に合っている状態です。
冬は畑もおやすみ
冬は、寒すぎて畑に行く回数が減ります(自分都合!)。作物もほとんどなくて、雑草も枯れていて、急いでやることもなく、コンポストの投入と様子を見に行く程度。
2月上旬のニンニク(手前)、秋に植え冬になり、葉を黄色くしながら寒さに耐えています。雑草は低く抑えて。奥にグリーンピースを植えているけど寒さで枯れそう。復活するかなあ。
しかし2月も後半になると、もう昼間の気温が10度前後になってきて、なんだかそわそわしてしまいます。タイミングを逃すとあとで残念な思いをすることが多いのに、スケジュールが未だに頭に叩き込まれていないので、「今何月?今やることって何?」と、毎年繰り返している成長しない畑活民です(毎年違うことを試したくなるせいもあり)。
今は、自然栽培と呼んでいいのかわかりませんが、除草剤や農薬、化学肥料を使わず(値上がり無関係)、大きな農業機械は持っておらず、ビニールマルチもやめ、水は雨だけというスタイルに落ち着きました。経費をかけず、体力も消耗せず、家庭から出てくるものを堆肥化して土に戻し、雑草マルチを使います。支柱は今年から竹を支えるようになりましたので、ホームセンターで買った支柱はだんだんと減らしていけそうです。
今のようなスタイルで3年ほどやってみて思うことは、自然そのままにまかせるだけでは野菜は育ちにくいということ。やり方が下手だからなんでしょうけど、それだけではないのでは?さともだちの半農半X民もこういいます。「雑草だらけだったところを畑に変えた年はうまく育つ。でも、翌年からは収穫が減る」と。同感です。
土が痩せるのは、化学肥料を繰り返し使って土の微生物が少なくなるためだけではなさそうです。かといって初年度、鶏糞をよく使ったためか虫と戦うことが多かったのに対して、今はほとんど虫に食べられなくなったことを思うと、あまり肥料は使いたくない。コンポストも完熟していないものは入れたくない(未熟なコンポストはかえってよくないー外部リンクー)。どうしましょ。
とある自然栽培農家さんは「外から何も持ち込まないこと!堆肥も原則だめ」とおっしゃいます。それで育つのであれば達人、神わざ、素晴らしいこと。でもうちの場合は、そうすると野菜の元気がなくなっていきます。そもそも、栽培という行為が不自然なことなので、少し不自然な補いをする必要があってもおかしくない。
春めいてくると畑に通いたくなる
そこで、今年は堆肥を入れてみようと思います。堆肥を入れるのは一般的な有機栽培農家さんであれば、あたりまえのこと。鶏糞もあたりまえ。ちゃんと肥料を与えて、すくすくと栽培されるのです。わたしはそこまでせずに(お金もかかりますしね)、コンポストだけでは間に合わないぶんだけ堆肥を購入して土に足してあげようと。
あなん家の自給ミッション(未達成)は、依然としてじゃがいも、玉ねぎ、ニンニク。これだけは、毎日のように使うので自給へシフトしたいのですが、全く足りません。収穫の瞬間を楽しめる程度で量が少なく、食べ尽くした後は購入です。今年は、畑の面積そのままで、昨年より収穫を増やすのが目標!頑張れわたし。(購入も楽しいですけども)
オプションとして、「採れたらラッキー」程度に栽培しているのがニンジン、キャベツ、ほうれん草、大根、その他。
おかしな形になりながらも、実に美味しいです(キャベツは今年はまだ収穫してませんけど巻いてきたのが嬉しい。冬なので虫食いもなし)。
肥料を使っていないのに、おいしい。これはびっくり。とりわけ、ほうれん草は、この寒さの中でもじわじわと葉を伸ばしてくれているのを少しずつ収穫して食べていますが、めっっちゃ甘いんです。これですか、「寒熟」ってやつは!
有機栽培でうまくいったことのある大根。今年は、移植はできないはずと知っていながら、秋にベランダで発芽させて、だめもとで畑に引っ越しさせたもの。今ごろ食べられる大きさになってきました。けんちん汁や酒粕汁に入れています。よかったなあ、育ってよかったなあって言いながら。
シニアこそ畑活
ああ面白い。これからおばあちゃん街道を進むあなん。だからこそ、土と触れて癒され、体も使い、空気を吸い、太陽を浴び、雑草や野菜たちを観察して学び、畑活を体と心の健康に役立てていきたいとコミットしています(それだけに…、自分の庭で畑活できたらなあっていう思いが捨てきれず)。
そういえば、3年目くらいまでは収穫量など眼中になく、ただ「できた、育った」というだけで感動していました。「いただけるものをありがたくいただくので満足」だと本心から思いました。それが根本にあることは今も変わらない。売らない栽培の醍醐味です。