みなさんは、どちらにお住まいでしょうか。あなんは奈良市です。奈良県の人口の90%は、奈良盆地北部に集中していますので、おそらく奈良県の方であれば、そちら方面の可能性が高いことと思います。
そうすると、「野迫川村ってわかります?」と聞きましたら、「はーい!」と即答される方は少ないのではないでしょうか。聞いたことはある。行ったことはない。全く知らない。そんな人が多いのではないでしょうか。
あなんは、部員Mさんが昔、釣りバカにもほどがあるほどに釣りをしていた時代に、しばしば渓流魚を求めてそちら方面に出かけておられましたので名前は知っていました。けれど、実際に行ってみて「ここが野迫川村か!」と理解できたのは、旧さとびごころ(現在のさとびの前身になります)に関わり始めた2012年のこと(と、自分のメモにありました。よくぞ記録していたものです)。2012年10月号の特集「災害復興とむらづくり」の取材で行ったのをきっかけに個人的にも訪ねたくなったのでした。
実は、若いころに「あかい奈良」という雑誌の取材で訪れたことがあるにはあります。その時のわたしは、「高野山が近いです」と聞いたことを覚えているものの、自分が奈良県のどこにいるのか、わからないくらい無知でした。ほら、そんな人、いません?汗
野迫川村地図
https://maps.app.goo.gl/EMAhaVB12gc5Tkcu7
2012年のわたしは多少進化し、「人口500人未満の村があるなんて!」という事実にいちばんのインパクトを感じていました。人の存在とは無関係なまでに高く連なる山、また山。とても高いところにある村でした(平均標高=約700m、最高標高=1344m、最低標高でさえ400m!)。後に雲海で有名と知って、納得したものです。
そんな野迫川村とも2023年にご縁ができました(この経緯はまた機会があれば)。そこで、出会ったのが津田林業代表の津田さんと、社員の南くん。(どちらもネット上で紹介されていらっしゃいますので、検索してみてください)なんで南くんだけ、「くん」なのかというと、そう呼びたくなるような親しみやすい男子なんですよ。接客業したら向いてるんちゃうかなあ。なんて思うほど。
4人の写真
そこで二人のファンになり、泊まりがけで行き(日帰りがもったいない距離)、ゆっくりとお会いしたりして、いつか野迫川村をさとびらしく紹介したいなあ・・・・と思ったっきり、まだできていません。(さとびらしくって???の輪郭がまだフォーカスしきれていないのでしょう。なんとノロいことか)
そうそう、書き遅れましたが、南くんは林業だけでなく地域で多種多様なことに関わりがあります(もちろん津田さんも。小さな村はそうして支えられているのです)。そのひとつが、わさび栽培。村の清らかな水があってこそのわさびです。実際に畑に連れて行ってもらい、水の管理など厳しい面も見せてもらいました。一度は途絶えかけたらしいそのわさび畑は、南くんに救われたのです。
2023年5月に見せていただいたわさび畑
しかし、わたしは忘れません。野迫川村、また行きたい。と、思っていましたら、去年の12月、南くんのわさびが購入できることをインスタで発見。「こんな寒いときに出荷してくれるの?」と気遣うならやめとけばいいのに発注してしまいまして。年末、とどきましたよー。
わさびの写真
生のわさびは高価ですけど、そんなことは問題ではないのです。南くんのわさびでお蕎麦を食べるあなん家食堂プロジェクトを達成するためならば!そして、自分たちだけで食べるのがもったいないので、部員Mさんがベースを習っている先生にもプレゼントしました。この、生わさびのおいしさをぜひぜひ知ってほしくて。
ピリッとすると同時に、どことなく甘味もあるんです。ツーンとした辛さはなくて。香りよし。お造りも10倍美味しくなります。
ベースの先生も食べてみて、びっくりするほど美味しかったと。そして、ご紹介したインスタをフォローしたとのことでした。
わさびを擦った写真
「うわ、食べてみたいな」と思われ方、こちらのインスタをフォローしてください(さとびなどより、はるかに多数のフォロワーさんがいらっしゃいますが…^^)。
https://www.instagram.com/minami_wasabi/
まずは南くんの「野迫川山葵みなみ」を通して、野迫川村に出会ってみませんか。そして、いつか訪ねてみてください。「ホテル野迫川」で豪華にお泊まりされていもいいですし、ほっとできる民宿もあります(さとびが泊まったのは「かわらび荘」)。ホテル野迫川には、日帰りOKの温泉もあります。野迫川村について語りたいことは、まだまだありますけれど、それはまたいつか書く時があったら、読んでいただけたら嬉しいです。
今日は、「野迫川山葵みなみ」さんのご紹介でした。
野迫川村の温泉も登場します
さとびごころvol.60 (2025winter)特集「温泉は薬でした」