/

web article

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #10 レジ袋提供禁止条例を施行した京都府亀岡市のねらいは?

この記事はさとびごころVOL.45 2021 springよりの転載となります。内容は掲載当時のものです。

 

リデュース(そもそも減らす)、リユース(もう一度使う)、リサイクル(資源化する)、etc…

ごみを減らす面白い取り組みを、全国からみつけてお届けします。ゴミ減、GO!

保津川のプラごみ汚染が取り組みのきっかけ

 昨年4月から全国でレジ袋の有料化が始まりましたが、京都府亀岡市はそれに約1年先駆けて全市的な有料化をスタートしました。そして今年1月には、全国初となるレジ袋提供禁止条例を施行して、大きな話題となりました。先日、同市の桂川孝裕市長にインタビューする機会がありましたので、今回は亀岡市の取り組みをご紹介します。

 そもそものきっかけは、市内を流れる保津川のごみ問題でした。絶滅危惧種アユモドキが生息する清流・保津川。その川下りに従事する船頭さんたちは、大雨が降るたびに上流から大量のごみが流下し、岸辺に打ち上げられたり灌木に引っかかったりするのを間近に見ていました。そのほとんどはプラスチックごみであり、しかも年々増えていくばかり。大切な地域資源の汚染に心を痛めた彼らは、2004年ごろから自主的にごみ拾いを始めました。2007年にはNPO法人プロジェクト保津川が設立され、ここが中心となって今に至るまで毎月清掃活動が続けられています。

亀岡市内のスーパーでは、マイバッグのほかにマイカゴの持参も奨励している。(写真:亀岡市提供)

レジ袋禁止はプラごみゼロに向けた第一歩

 ただ、これらはあくまで対症療法であり、より大切なのはプラごみの発生そのものを少なくすることです。そこで2018年12月、「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を出し、2030年までに使い捨てプラスチックごみをゼロにするという高い目標を掲げました。レジ袋の有料化は、この目標に向けての第一歩として位置づけられた施策です。

 2019 年4月に、事業者や市、NPO、地域団体、大学などが対等な立場で意見交換する場として「世界に誇れる環境先進都市かめおか協議会」を設立し、レジ袋の有料化について協議を重ねました。そして、個々のスーパーとレジ袋削減の協定を結びながら、同年8月から有料化を開始しました。

 当初は、「レジ袋はごみ袋代わりに使うから使い捨てではない」「レジ袋はプラごみ全体の約2%にすぎないのに意味があるのか」といった批判や疑問もありました。しかし桂川市長は、「レジ袋という身近な存在を通して市民の意識を変えてもらうことがねらい」と、地道な啓発活動を展開。国レベルでの有料化スタートも追い風となり、今ではマイバッグ持参率が約9割に達しているそうです。また、全国から注目を集めたことで、一丸となって環境先進都市を目指していこうという市民の機運が高まったといいます。

 プラごみゼロに向けた次の一手は、マイボトル普及によるペットボトルの削減。そのために、学校など市内公共施設への給水スポット設置を順次進めています。

ONE STEP to GOMIGEN
ヘチマの種お送りします!
 ごみ減量ネットワークでは現在、「ヘチマプロジェクト」
を展開中です。ヘチマを育てて自家製ヘチマタワシを使っ
てみたいという方に、無料でヘチマの種をお送りします(送
料も無料)。
 ヘチマタワシのことは以前にも書きましたが、とにかく
優れものです。キッチンやお風呂で使うスポンジは、使
用後ごみになるだけでなく使用中も絶えずマイクロプラス
チックの発生源になります。ヘチマタワシは、使い勝手も
スポンジに劣らないだけでなく、非常に長持ち。使い終わっ
たら土に還すことができます。切り方を工夫すれば、タワ
シ以外にも石けん置きなどいろんな用途に使えるでしょ
う。
 今年は自分でヘチマを育ててみたいという方は、
kitai@utopia.ocn.ne.jp までご連絡ください。

さとびごころVOL.45 2021 spring掲載

文・北井 弘(ごみ減量ネットワーク主宰)

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #01 サルベージパーティーでフードロスを楽しく解決!

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #02 フードドライブで家庭の余った食品を活用

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #03 SDGsは未来の子供たちへの約束

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #04 天神祭ごみゼロ大作戦市民の力で大きな成果

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #05 食品ロスダイアリーで我が家のムダを見える化

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #06 初のゼロ・ウェイスト宣言 徳島県上勝町は今

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #07 子どもへのアプローチは一石三鳥の効果!

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #08 大阪プラごみゼロに向けネットワーク会議を設置

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #09 上勝町にオープンしたゼロ・ウェイストセンターを訪問

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #10 レジ袋提供禁止条例を施行した京都府亀岡市のねらいは?

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #11 ごみは減っているのか?

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #12 コロナ禍とごみ問題

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #13 激変する古紙輸出事情

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #14 生ごみ資源化の先進地・志布志市

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #15 脱ペットボトルへ 広がる給水スポット

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #16 みどりの食料システム法が施行されました

GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線

ごみ減量ネットワーク

さとびごころ連載

北井 弘

latest article

/

サポーターになりませんか

定期購読メンバー様には毎号さとびをお届けします。また、さとびのコンセプトに共感&応援してくださる方は、ぜひサポーターになってください。100年住み続けたい地域づくりのなかまとしてつながりましょう。

購読コースについて

サポーター 5,000円 /年(送料込み・複数口対応)
定期購読 2,500円 /年(送料込み)

原則として自動継続となりますので、停止されたい方は個別にご連絡ください。

お支払方法について

下記タブよりお申し込みの方は銀行振込みとなります。
デジタル決済OKのオンラインショップからもお申し込みいただけます。

購読の
お申込み

入力内容に誤りがあります

以下の内容でよろしければ、
購読申込ボタンを押してください

ご購読期間は、毎年1月からの1年間となっております。年度途中からお申し込みいただいた方には、登録と同時に既刊の号をお送りさせていただき、新刊発行分から通常のお届けとなります。ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

購読方法

お名前(必須)



メールアドレス(必須)

確認の為、もう一度ご入力ください。

発送先住所(必須)





購読開始年

その他