7月も、おわりかけ。早いものです。リアルタイムで書けなかったことを振り返ってみたいと思います。
陽楽の森で地鎮祭
さとびの連載に「山と今日からはじまる物語」という谷茂則さんのエッセイがあります。
さとびvol.62より
陽楽の森という、開発から取り残された里山は、手入れによって森に光を呼び込んだり、イベントが開かれて人を呼んだりするうちに、少しづつオアシスに近づくかのように変化してきました。さとびは、2014年ごろからその変化を定点観測?しながら、谷さんの連載(「十四台目林業家ドタバタイノベーション奮闘記」・「山と今日から始まる物語」)を掲載し続けています。
最近の号では、ここに象徴的なカフェを開くため、谷さん所有の吉野の山から用材を調達する話が続いています。
その、カフェ棟。
この7月、ようやく地鎮祭までこぎつかれまして、あなんもお声かけいただき、みなさんと一緒にお祈りしました。暑い日でしたけど、緑に囲まれて、清々しくもありました。
とても谷さんらしく、神道式、仏教式、キリスト教式の3つの形式での地鎮祭。お3方とも、陽楽の森や谷さんご自身に関係のある方々です。
さとび目線でいいますと、
神主さまはサポーターもしていただいている伊藤典明氏(上)。
設計の伊藤立平氏(上)は、「自然にも人にもやさしい家」特集で誌上で妄想していただきました。サポーターもしていただいています。
他にもご参列の方のなかに読者メンバーさんが。
谷さんのご縁でさとびつながりを広げていただいてきました。感謝しなくては。谷さんが林業家として挑戦されていることに、さとびが何かお役にたてるとしたら、記事を作ることなのかなと思います。林業は担い手不足が深刻ですし、…多くの方が「森」という言葉に抱く憧れのようなイメージとはまた別の様々な現実があります。その現実を受け止めながら、それでも大規模山林所有者として、環境や社会に貢献する事業がしたいと努力をやめない人のことを、小さな地域マガジンが見つめ続けている次第です。
地鎮祭は工務店さんやカフェ運営の方、谷林業の方など関係者のみなさんのみで、行われました。
ここに、あたらしい建物がつくられます。犠牲になるいきものもいます。完成までの道のりも、まだまだ続きます。関係者のみなさんの、いろんな願いや祈りが集まっていました。地鎮祭って、大切ですね。そんな大切な行事に呼んでいただき、ありがとうございました。
集合写真はこちらの伊藤さんの投稿からお借りしました(あなんは、後ろにちいさーーーく)。投稿には、伊藤さんによる当日の報告とたくさんの写真が載っていました。
陽楽の森のカフェ棟は、環境にも配慮されているそうなので、実際どうなるのか楽しみです。この日のことが「山と今日から始まる物語」に描かれる日が来るのか、こないのか、今のところはわかりませんが、連載のゆくえも楽しみにしたいと思います。
ちなみに
陽楽プロジェクトなるチームが存在するそうで、常々未来を語り合いプロジェクトを推進されているようです。なんだか、さとび周辺でも、あちらこちらでプロジェクトが立ち上がり、ちいさな集団ができているように見えます。既存の縛りを超えて、価値観や思想の通じる人たちが引き合っておられるような。
あなんは、これといって自分のチームはなくて、さともだち関係の方が設立された団体の理事などをおおせつかったりしている程度です。特定の組織にフィックスで所属しないさみしさはありますけれど、だからこそ保つことのできる俯瞰性や中立性もあるのかなと思っています。
これからも、自然を大切にしたい、すべての命を尊重しながら、生態系の中のいきものとして在りたい。そんな思いが通じる人たちとつながりながら、ちいさな地域マガジンを編集していけたらいいなと思います。