近鉄橿原神宮駅の東口から降りると、飛鳥駅行きのバスが出ています。16番系統、覚えました、これが森ある暮らしラボへ行くのにいちばん便利です。いつも古代史好きな雰囲気の人たちが数人、バスを待っています。その人たちにまじって、わたしも乗ります。
あちこち、観光客の方を降ろしながら、岡寺を過ぎるとそろそろ降りるころ。島庄(しまのしょう)というバス停が森ある暮らしラボに一番近く、バスを降りたら徒歩3分くらいです。近所に人気のカフェことだまさんがあります。
森ある暮らしラボは、さともだちの久住さんが主宰され、今年から「森の図書館」としてオープンになった場所。
プレオープン時の記事はこちら
一箱オーナー制になっており、さとびもその一員です。オーナーは希望を予約すると店番ができる権利ありますが、その日、わたし(さとび編集人・あなん)は、1月10日に発刊した「さとびごころ」冬号(vol.60)を届けにきたのでした。森ある暮らしラボは、さとびごころのお取り扱いスポットになっていただいているのです。
古民家を改修したすばらしく居心地のいい空間(※)。もともと素敵でしたが、クラウドファンディングで支援を集め、図書館としてさらに生まれ変わりました。
さとびが出来上がったころ、久住くん(と呼んでいるので、そう書かせてください)からのメッセージで「冬号はまだですか?」とお問い合わせくださった方があったと知りました。びっくりです。ありがたいことです。誰かが見てくれているんだなという気持ちになります。その方にもとどきますようにと、さとびをお持ちしました。久住くんが、カウンターに置いてくれました。
また、来月のTEtoTEに久住林業として出店していただきますこともあり、TEtoTEのチラシも置いていただきました。これまた、ほんと、ありがたい場所に置いてもらえて、しあわせです。お持ち帰りしていただけるかなあ。
森あるくらしラボの森の図書館は、1月後半は20,24,29,30日がオープンデイとなります。最新情報と時間は@morilabo2017で確認してくださいね。
https://www.instagram.com/morilabo2017/
さとびも来月7日にお店番します。13時から16時までおります。もしかしたら、それより早く着いているかもしれません。橿原方面の方、会いに来てくださーい。
さて、それでは今日も、このサイトにお越しくださった方のために、SNSでは載せておりませんが、本棚の紹介を一部、させていただきます。「あ、わたしも持ってる本がある!」というコーナーの写真をとってみました。さとび読者のみなさんでしたら、読んでみたい本がきっと、あるんちゃうかなあ。(この他の本棚も、読みたいのがいっぱいありました)
買おうかな?と思ったけれど、いまだに買っていない本に出会えると思います。ゆっくりと読みふけることもできますし、お店番の人や同時に来館した人と会話したりもできて、なんだかとてもよい感じですよ。
森ラボのスタンス
クラウドファンディングのとき、久住くんが森ラボの考え方の軸について書いたものがあります。(森ラボには、図書館以外にもシェアキッチンやアトリエもありますので、その前提でお読みくださるとわかりやすいです)
https://www.instagram.com/kusumi_forestry/
➀完成だけを求めず過程を大切にする
目的地(完成)にたどり着く途中段階に大切な要素、大事にしたいことが多く含まれています。森ラボではただ単に完成を求めるのではなく、人と関わり、どれだけの途中段階を共有できるかを大切にしています。
②子どもに誇ることが出来る(次世代に継承できる)取組みであること
どれだけ経済的に(ビジネスとして)優れていても、今だけを生きる取り組み、誇ることが出来ない取り組みはここでは行いません。いきいきと、楽しく人に話せること、子どもに誇れる取組みは持続して次世代まで繋がる可能性があると考えるからです。
③はじめたい気持ちを応援する
やったことのないことを始める時は不安がつきまとうもの。ここでは初期にかかる費用(初期投資)を少しでも抑えることで不安の一部を取り除いて、はじまりを応援できればと考えています。
まだまだ推敲したいのですが、現状はこんな感じです。こんなことを繰り返しながら、少しずつ形作られてきたのが今の森ラボです。
よろしいでしょう?(^^)よく考えてありますよね。こういう軸を持っている人であることも、さとびもだちとして喜びです。さとびが拠点を持ったとしたら、(その予定はございませんが)こんなにしっかりと考えを練ることができたかしら。久住くんは哲学者系だと思います。だから、面白いのかも。
拠点を持たないさとび。
拠点のある人っていいなあと思うことがありますが、持ってしまったらその維持のために外へ出なくなるかもしれないという思いがあるような気がしています。ホームレス?でも、そのぶん、いろんな人に会いに行ける。森ラボも、たいせつなスポットになりそうな予感がしています。
あ、最後に久住くんの言葉。「ここは僕がいなくても回っていく場所になってほしいと思ってる」だから、一箱オーナー制なんですよね。(うん、その考え方には賛成!だけどわたしは、久住くんの森ラボだから通うんですけどねー)
みなさんが活用してくださることが、森の図書館を生き生きとした場所にしてくれると思いますので、森ラボのスタンスに共感されたなら、ぜひ本を読みに訪ねてみてください。
※古民家を改修して森ある暮らしラボとして誕生するまでの物語はさとびvol.33(2018soring)でご紹介しています。
久住さんには度々寄稿していただいていますが近年ではさとびvol.52(2023 wintwr)特集「森を選んだ生きかたその後」「『森の暮らしの近さ』と次世代がしあわせに暮らせるしくみを林業を生業としながらつくりたい」