さとびをお取り扱い(まめのんきさんとして)いただいております「大和高原ひのでマーケット(奈良市針町)」で、豆腐作りのワークショップが行われ、参加してきました。
大豆から豆腐ができることも、ニガリで固めることも、知ってはいる。
自分で作れることも知ってはいる。
作れる自信がないし、作ったことがない。
でも一度は作ってみたい。
常々そう思っていたところに、こんな企画。これはチャンスです。
復習をかねまして、
1.豆腐づくりのステップをご紹介します。(ネットに情報はありますが、体験談としてご参考にどうぞ)
2.感想や雑談
を書きますね。1だけでも読んでみてください。
1.豆腐づくりのステップ
大豆(生の状態で)500gに対して、にがり(市販されています)30cc
必須の道具はフードプロセッサー、さらし(てぬぐいなど。袋状のものが便利)、ザル。
ひのでマーケットに到着すると、すでに店主のゆきちゃんが1日水に浸けておいた大豆を用意してくれていました。黒大豆1kg、白大豆500g。びっくりするくらい膨らみますよね。つやつやして、すでに美味しそうです。豆腐づくりは、ゆきちゃんいわく「テキトーに作ったら作れたから、テキトーで」と、なんともゆきちゃんらしい指導。
フードプロセッサーは水分も必要なので、あふれない程度に小分けしながら大豆をなめらかにします。(さとびこ調べでは、水につけたあとの大豆1に対して水は1.2)
大豆って、生のままでは毒素が含まれるらしく、加熱しなくてはなりません。
ぶくぶく泡立ってきたと思ったら、ぐらぐら沸騰させずに底が焦げないようにまぜまぜしながら見ていると、お豆腐らしい香りがしてきました。(さとびこ調べでは、ここで10分くらいは煮るらしい。泡がこぼれそうになったら火から下ろすなどして弱火で)
これを(ザル+さらし)の上に流して濾します。最初はアツアツ!粗熱が取れたらさらしを絞り、しゃもじなどでギューっと。十分に絞ると豆腐の量がそれだけ増えることに?こうして、豆乳とおからが出来上がります。ここまでのステップだけでも、おしい食材になりますね!わたくし、もし豆腐の手作りが難しかったとしても、こうして豆乳だけでも作る生活をしたくなりました。おからの食べ方も、若い人は馴染みが少ないかもしれませんので、またいつかご紹介しますね。豆乳は、まもなく発売の料理ブックにもレシピが載っていますよ。
次はにがりで豆乳を固めるステップ。豆乳を鍋であたため、例によって沸騰させずに(80度くらい)まぜまぜしてから、にがりを入れて混ぜました。プロは全てのステップに細心の注意をされていますし、だからこその品質なのですが素人の初挑戦ではハードルを下げるのが一番で、大胆な勘で敢行したところはあります(笑)
にがりを入れると、モラモラと分離し始めました。いよいよ豆腐らしくなってきます。ここで、火を止めてしばらく置きました。この間、女子トークであっという間。
にがりを加えたあとは、再びざる(+さらし)で濾して水がキレるまで置くか、豆腐箱(+さらし)に入れて軽く重し(ここではにがりの入ったボトル)を置いておきます。
みんなで協力して、なんとかできあがった豆腐です。「わー。本当にできた」
好みの水分具合(=軟らかさ)で、できあがり。おからと豆腐を各自が少しずつお裾分けしてもらいました。黒大豆は美しい薄紫色になりました。ゆきちゃん愛用の豆腐箱で濾すと本格的な気分。自信がついたら道具を手にしてみるのもありかもです。
2.感想と雑談 ひのでマーケットは地域の癒し空間
女子トークの合間に、特製ランチです。とびきり美味しい家庭の味にして、教えたくないプライスの400円。
コロッケ(もちろん手作りの揚げたて!)は単品でも購入でき、みなさん今夜のおかずにとお持ち帰りされていました。お味噌汁もごはんも、謎のおいしさ。。。左上にちょこっと写っているのは、ネギ味噌。ネギを炒めて味噌や米飴(麦芽糖)で味付けした保存食で、ごはんのおともに最高です。お子様もおかわりするほどの人気でした。
ゆきちゃんは野菜も作っているので、この季節、新玉ねぎができると葉っぱも残さずにこうしてネギ味噌にしているそうです。その手があったか。わたしも、そうすればよかった(笑)。
豆腐づくりとは別に、ひのでマーケットが空いている日には地域の方もコーヒーを飲んだりお買い物をしにいらっしゃいます。また、伊賀や柳生など車で20分圏内の周辺地域から、小さいお子様連れのママたちが集まってきます。みなさんが異口同音におっしゃるのは、「店主のゆきちゃんに会いたくて。癒しなんです」ということ。
こんな方がさとびに理解をしてくださり、お店のわかりやすいところに新刊を置いてくださっていることを、わたしは内心で誇りに思います。
この場所であたらしいお友達もできました。
みなさんに知ってほしいとのことですのでインスタグラムのアカウントをご紹介します。
koubou_fuji_iro
yuukigenkiya
まめのんき店主のゆきちゃんこと、たむらゆきさん。さとびでは、vol.44で、倉本酒造について書いてくれました。大切な「さともだち」(さとびつながりのおともだち)でもあります。(写真は、今年のTEtoTEマルシェに出店してくださった時のゆきさん。photo by Saki Sogabe)
ひのでマーケットはオープンの時期から知っています。閉店された店舗の跡を数年かけてリフォームしてあり、開店の頃とは見違えるような、居心地のいい木の空間に仕上がってきています。この地域で自然食品や地域産の商品が購入できるスポットでもあります。1週間のうち、開店日が限られていますので、SNS等で確認してからいらしてくださいね。
https://www.facebook.com/tsuge.hinode/
tsuge_hinode
そしてお豆腐の味は?木綿豆腐らしい食感と、にがりの風味が残る味。わたしは少しだけ水にさらしてから、先日に野迫川村でいただいたわさびの葉っぱ(味噌あえにしてあります)を混ぜて、簡単な白和え風にして食べました。
自分たちで作ったからというのもあって、幸せなほどに美味しかったー。ご馳走様。
自宅で毎回豆腐を作るのは、多忙な生活をしている方には難しいかもしれませんが、市販の豆乳から作るのであればもっと簡単ですから、一度はチャレンジしてみられてはいかがでしょうか。
大豆は豆として食べる以上に、豆腐、厚揚げ、味噌、納豆、油など和食に欠かせない食材の原料です。でも、ほとんどが外国産。その一方で日本の農業は衰退しています。遺伝子組み換えや添加物のことを気にかける人も多いと思います。
そんな中で、まめのんき店長が自ら栽培した大豆を使わせていただき、参加者全員が初挑戦となる豆腐づくりを体験しました(小さいお子さんもいっしょのママたちが多く、部員さんは「かわいい、かわいい」の連続!)。
あの大豆が、どんなふうに豆腐に変身するのか、どんな手間がかかっているのか、あらためて知ることで豆腐のありがたみを感じます。大豆や豆腐を購入するとき、奈良で生産されたもの、安心安全なものを探してみてくださいね(^^)