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植物から発電できる-3 |もしかしたら自然にも人にもやさしいエネルギーの世の中がくる?

編集部あなんの茶飲み話、今日は微生物発電の話になります。

これまでの記事
前々回 電気とは/1電池による発電
前回 1電池による発電続き

2、微生物による発電

まずは、こちらのYouTubeをごらんください。佐賀県吉野ヶ里町の取り組みです(遺跡で有名ですよね)。

田んぼの中に電池をセットして、微生物の力を使って発電。

上記動画より

「微生物が有機物を分解する過程で、電子をここ(筒のようなものの中にセットされているもの)に流します」
「微生物の中には、有機物を分解した時に電子を放出する発電菌が存在します。この発電菌が電極に付着すると発電に適した住みやすい環境のため、増殖。発電菌が放出した電子が回路を流れることで発電する仕組みとなっています」

前々回の投稿で「電気とは電子の流れ」なのだと前置きしたことを思い出してください。電子が流れる=発電です。発電菌が付着した方がマイナス極?(電子の流れと反対に電流が流れるから)(あってます?)

発電菌の有名どころとしては、シュワネラ、ジオバクターなどがあるそうです(この名前、あとで出てきます)。

干潟など塩水が含まれる方が発電しやすいとのこと(備長炭電池でも塩水を使いましたよね!!!)
それを田んぼでも発電できるよう、佐賀大学の冨永昌人教授らによって改良が重ねられました。この開発を依頼したメーカーさんは、田んぼの温度や水位を計測するセンサーを作っていて、その電源として乾電池を使うのはゴミになるから泥で発電したかったのだそうです。ゴミゼロ、いいですね!太陽光もいらない。風力もいらない。微生物発電の可能性に期待しましょう。

さらに、発電に伴う朗報があります。

土を浄化する効果もあるんです!(微生物が有機物を分解するとは、そういうことなんでしょう)

課題は、実用化。この動画の中では、0.45ボルト最大電流、3.5 ma の発電を確認でき、実用化にはおよそ10倍の電流が必要とのことで改良が重ねられているとありました。発電はするけど、電流が足りないのですね。

微生物発電の例としては、鳥取大学の研究もありました。(前に見つけていたのですけど、微生物で発電というのが謎すぎて、保留状態に。発電菌が存在すると知った今では、電子が放出され、電気が生じるというところまではわかるようになりました)


余談になりますが、微生物発電を利用して廃水を浄化する研究が5年前のYouTubeに上がっていました。その後、どうなっているのだろうと思い、調べてみたら、別の会社でこんな記事もありました。(自分のためにもリンクを残しておきます)


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

次で最後になるはずなんですけど、電池や微生物発電を踏まえて、これらの「いいとこどり」をしたと言える植物発電というものについて、書いてみたいと思います。今日はここで力尽きましたので、終わります(汗)(えらく大変な記事を書き始めてしまったと思いながら私学文系なりに、頑張ります)。

原子力、太陽光、風力、、、どれも副作用が大きすぎるとわたしは思います。自然にも人にもダメージの少ない(できれば無い)技術がこれから本当に必要。研究者さんというのは、わたしから見ると研究オタクちゃんなんですよね。新しい発見が大好き。そのためならご飯を食べるのも忘れる、みたいな。そんな研究者さんに「これ、なんとかならないかなあ?」と、相談する人がいるのです。研究者だって、ただ自分の研究欲を満たすためだけよりも、誰かの悩みを解決して貢献できるほうがずっと嬉しい。やりがいも、誇りも持てる。植物発電も、外部からのお悩み相談から始まったものでした。未来を照らす研究者さんたちの、植物発電。どういうわけで、発電できるんでしょう。副作用はないんでしょうか。次回に続きます。

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