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愛菌家みなみの日々是好菌 第6回 コロナと愛菌子育て 

この記事はさとびごころVOL.42 2020 summerよりの転載となります。内容は掲載当時のものです。

 

昨年この愛菌家コラムを連載中に、結婚してご懐妊となったおめでた続きの草野(旧姓渡部)みなみちゃん。春号でお休みした愛菌子育ての実況中継が始まりました。みなさま、引き続きどうぞお楽しみに。(編集部)

暑い日はふんどしおむつ一丁の愛菌赤ちゃん☆

 こんにちは。冬号では愛菌家みなみの至極個人的な愛菌子育てを実況中継で綴ります!と言いながら春号は産後すぐだったためお休みをいただきました(汗)みなみです。おかげさまで無事かわいい女の子を出産し、新米愛菌母ちゃんになって帰ってきました◎

  さて。この春は新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大で大変なことになりましたが、国内での流行が始まると同時に出産し、そのまま産後のお籠り生活に突入したわたし達。うちにはテレビが無く、産後養生のため特に目を使わないようにスマホの使用も控えていたためニュースにも触れず、だんなさんは農園勤務(外仕事)のため変わらず週6日出勤しているし、日用品は出産を機に始めた○ープ自然派(おすすめ☆)が毎週配達してくれるので、特に日常生活に不便を感じずに過ごすことができました。

 今この原稿を書いているわたしの膝の上で、かわいい我が子がおっぱいを飲み終えてすやすや眠っています。今後もこのような感染症はわたしたち人間の世界を脅かしていくのでしょう。「コロナのある世界」で成長していくこの子にわたしがしてあげられること。それはどんな新しい病気が流行り感染してしまったとしても、自己免疫力で抑え込んで発症させない・または発症してしまっても軽く済むような、免疫力の高い身体をつくるための「愛菌子育て」に他なりません。おっぱいをよく飲みよく眠り夜泣きもせず、すくすく順調に育つうちの子の愛菌子育てキーワードは「お湯シャン・布おむつ・完全母乳育児」です。まずはわたしたち愛菌夫婦がそうであるように、この子も生まれた時から石けん無し・お湯シャン生活により、皮膚の常在菌とそれらがつくり出す自然な皮脂膜のバリアを大切にしています。そのおかげか何も塗らなくてもぷりぷりつやつやもちもちの、ずっと触っていたくなる「THE・赤ちゃん肌」なのです。

  それから、おむつは布おむつを当てています。今主流の紙おむつは便利かもしれませんが、経皮毒を吸収しやすい局部に、石油由来の素材を使用した紙おむつを四六時中当てていること(しかも濡れている場合多し)への安全性に疑問を感じますし、使用した紙おむつは大量のゴミになります。最終的にはおむつなし育児を目指し、生後1か月からホーローおまるに乗せ、2ヶ月からはトイレに連れて行き、3か月の現在、うんちの排泄はほぼトイレでできているので(平均勝率80%)おしりはいつもきれいなままでかぶれ知らず。肌や呼吸器を自然な風に当てて鍛えることも必要なので、暑い日は裸にして簡単ふんどしおむつだけでいることも多いです。おしっこだけだと布おむつの処理も楽々。もっとも完全母乳の赤ちゃんのうんちは大人のそれとは全く違い、ゆるゆる液状でにおいはまるで芳香なヨーグルトのように甘酸っぱく、うんち=汚いの常識を覆してくれます。

 母乳育児の利点については言わずもがなですが、ありがたいことにわたしは良く出る方で、たまに赤ちゃんが出過ぎるおっぱいで溺れます( 笑)。乳腺炎などのトラブルも皆無なのは、食生活が産前と変わらず、だんなさんの働く自然農園のお米と季節の野菜とお味噌汁、手作りの納豆などを中心とした発芽玄米菜食が基本で、動物性食品はたまに摂る魚と玉子くらいだからでしょうか。母乳には母体からの免疫と腸内の善玉菌のエサになるオリゴ糖が含まれていますが、それ以上にわたしが食べた安全なものが直接この子の栄養になるのが目に見えて安心です。まだ首も据わりませんが、自分のお手てや抱っこしてくれる人の肌を一生懸命舐めては自身に必要な菌を取り入れようとする、健気なこの子に寄り添いながら、わたしの愛菌子育ては続きます。

さとびごころVOL.42 2020 summer掲載

文・草野みなみ

東京農業大学短大醸造学科出身。ライフワークとして「発酵ワークショップ」を随時開催。

さとびごころ連載

愛菌家みなみの日々是好菌

草野みなみ

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