この記事はさとびごころVOL.40 2020 winterよりの転載となります。内容は掲載当時のものです。
昨年この愛菌家コラムを連載中に、結婚してご懐妊となったおめでた続きの草野(旧姓渡部)みなみちゃんに、今年からは愛菌子育ての実況中継をお願いすることになりました。みなさま、引き続きどうぞお楽しみに。(編集部)
こんにちは、今年もこの愛菌コラムを書かせて頂けることになりました、愛菌家もとい愛菌母(になる予定)のみなみです。私事ですが昨年菌の合う素敵な方と結婚し、もうすぐ家族も増えます。というわけで2020 年はわたしの至極個人的な愛菌子育てを実況中継で綴っていきますので、みなさまどうぞお付き合いくださいね。
さて、そうは言ってみたもののまだ出てきていない赤ちゃんの話はできませんので、今回はその大元となるわたしたち新婚愛菌夫婦の暮らしぶりと、わたしの愛菌妊婦生活を少しご紹介させて頂きたいと思います。
まずはふたりともお湯シャン・石けん無し・洗剤無し・手拭い・手作りふんどし生活。お洗濯には〇ンドリーマグちゃんという何度も使えるマグネシウム製品を使用し、食器洗いは自作のへちまタワシで洗剤を付けずに。食生活はだんなさんの働く自然農の農園からお米とお野菜が頂けるので、それらを中心に基本的に発芽玄米菜食、自家製のお味噌や梅干し、ぬか漬けも活躍し、たまにうちの村で獲れた鹿肉や川魚、頂き物のあれやこれやが加わります。お酒やタバコ、コーヒーの趣味の無いだんなさんと、お酒は好きだけど妊婦のわたしが一緒に楽しむのは、専ら鉄瓶で沸かすお白湯です(笑)。
それからうちには一般家庭によくある家電製品の内、テレビ・炊飯器・電子レンジ・掃除機はありません。代わりに読みたい本とふたりの時間、土鍋と、ほうきとちりとりがあります。
こんな無い無い生活の話をすると、「どんだけストイックに暮らしとるんや!?」と思われそうですが、意識して厳格なルールの下で生活しているわけではなく、自分たちに必要なことだけして、必要なものだけ集めたら、自然とこんな暮らしになったというのが実際のところです。
ちなみに今現在、隣県で自然農研修中のだんなさんと、相変わらず奈良県南部の山奥の村を拠点にするわたしは、結婚してからも週末婚です。なので平日は上記のような暮らしをお互い別々にしています。お互いよくもまあ、こんな(?)生活を一緒にしてくれるパートナーと巡り会えたものだと、今でも感心しています。
愛菌家みなみのひとり愛菌妊婦生活もまったく快適です。つわりゼロ。知人に紹介してもらった自然なお産を推奨する助産院さんが週末も診てくれるため、日曜しかお休みのないだんなさんも今のところ出席率100% で、往復2 時間の運転手も務めてくれています。周りのみんなも自然に気遣ってくれるし、ごはんはいつにも増しておいしいし、これといった不調も無く、お仕事も事務仕事メインのため今まで通りフルタイムで産休ぎりぎりまでさせて頂く予定です。
ただ妊娠後期に入った最近はいきなりお腹もせり出てきて、日常のちょっとした動作がしづらくなってきた自分に「妊婦さんみたいやなあ」と驚いたりしています(笑)。マタニティ服やベビー服、ベビー用品も友人知人村の方々からじゃんじゃん届き、何も買わずに一揃い揃ってしまいありがたい限りです。
気がかりなことがあるとすれば、自身のことではちょっと最近順調過ぎるペースで体重が増えていて、そろそろ気を付けましょうね~と助産師さんに言われてしまったこと位ですが(苦笑)、愛菌母としては赤ちゃんへのワクチン(予防接種)の問題です。
これは早いものでは生後2 ヶ月から始まりますので避けては通れません。これから産休に入りまとまった時間が取れたら一番にしたいこと・しなければいけないことはワクチンについて良い面、悪い面両方を学ぶことだと考えています。
さあ、次回春号では出産後すぐの出稿になるかと思います。無事に元気なご報告ができることを楽しみにしています◎
さとびごころVOL.40 2020 winter掲載
文・草野みなみ
東京農業大学短大醸造学科出身。ライフワークとして「発酵ワークショップ」を随時開催。