<秋の雑草キッチンセミナー>
2023年10月15日(日曜日)
宇陀市 養生庵にて
講師 クレメンツかおりさん
主催 さとびこ編集室
さとびごころを企画編集しているさとびこ編集室では、雑誌を通しての間接的な出会いと、イベントを通じてのリアルな出会い、両方を大切にしています。秋号を発行した直後の日曜日、さとび読者メンバーさんが集まった雑草キッチンセミナー通算12回目を開催しました。
前回9/23の様子はこちらです
今回のメニューは
・アザミとさつまいものコロッケ
・まこもとゲンノショウコのきのこムース
・柿といちじくの雑草白和え
・山椒としめじの雑草揚げ(米粉の衣で)
・雑草のサラダ 梅干しのドレッシング
・シソの実ごはん
リピーターの方ばかりで、なおかつ「さとび用語」?が通じる顔ぶれでのセミナーは、いっそう親しみが増します。
「はじめてのヴィーガン」の記事を連載してくださっている井上和恵さんも、毎回のように参加してくださっています。vol.55で特集を担当してくれました藤井健太くんも、記事内で取り上げた「ちゃんぶくろ」のことをみんなに話してくれました。「あなんちゃんに会えるのも嬉しいしー」なんて、嬉しいことを言ってくださるさとびライターの小幡直子さんもご参加。みなさんに出来立てのさとびvol.55をお渡ししました。
オープニングトークでは、クレメンツさんから真菰の説明が。筍のように見えますが、実際には菌が集まってできています。タイミングよく食べないと、黒くなってしまうセンシティブな食材。炒めるだけで旨味のある味わいを楽しめます。お米や麻などと共に、神様にお供えするときに使われる植物でもあり、出雲では真菰でしめ縄を作ります。講義中のクレメンツさんは、いつも楽しそう。
参加のみなさんは熱心にメモ。
9/23とよく似たメニューもありましたので、ブログ読者のみなさんは前回のレポもご参考になさってください。
セミナーの中から揚げ物についてご紹介します。山椒ときのこを米粉の衣で揚げました。雑草キッチンでは小麦粉を使いませんのでグルテンを避けたい方にもおすすめです。米粉がトロリとするくらいに水を加え、昆布や椎茸の粉末を入れて隠し味。そのままでは、揚げたときに衣が剥がれやすくなりますので、葛粉(薬効があります)や片栗粉を適量足します。
油っこいものは体に悪いと思っていませんか。雑草キッチンでは、動物性の油は使わず、植物性であっても添加物のないものを使います。あっさりした料理の中で揚げ物があると満足感がありますし、いい油は栄養になります。
癖のない米油は揚げ物に向いています。ごま油、オリーブ油などは香りが大切で、熱で酸化しやすく揚げ物には向いていません。油の風味によって使い分けましょう。
さとびも、クレメンツさんも、動物性を否定していませんが、現代の食が動物性に偏りすぎている傾向があり、それが病気の遠因のひとつになっているという考えから、バランスをとるためにセミナーでは植物性のメニューとなっています。
白和えは、9/23ではいちじくが入りましたし、今回は柿でした。白和えと果物って、合うんですね。
まこもの皮は包丁の刃をあてて、繊維に沿ってむくと簡単。スライスしたら炒めますが、蓋をして予熱も使うので、ローコストで時間も有効に使えます。
秋の味覚がたくさん揃いました。
メニューには「シソの実ごはん」とあるのに、写真にシソの実が写っていませんね。それは食べる直前に枝から実をはずすからです。香りをいただく場合は、食べる直前が基本。繰り返しセミナーに参加していると、クレメンツさんの話によく出てくる内容が自然に覚えられるようになってきます。
また、9/23では穂だったシソも、この日は実に変わっていました。季節がめぐりを感じます。
最後にサービスでいただいたお茶も、美しくて美味しかったです。
(このティーポット、いいですよね)
次回の雑草キッチンは、年内最後になります。クレメンツさんのスケジュールの都合により、あと1回だけ。
12月11日(月曜日)平日開催となります!
11時スタート
注!!!いつもより30分早いです。
さとび読者の方でなくても、初めての方でも、ご参加OKです。興味のある方はコンタクトフォームやメッセージでお申し込みください。あと若干名さま、空きがございます。忘年会をかねて、少し趣向を変えてお待ちしています。いくつになっても興味のあることを学び、自然があたえてくれる力をいただくのは嬉しく、お仲間と会話がはずむのは本当に楽しいものです。
来年も雑草キッチンは続けていきます。
・リピーターさま優先の回。
・はじめて様優先の回。
・ビギナー様向け、講座中心のランチの回。
この三つのシリーズを1年間行いますので、お好きな回にご参加くださいませ。後日、スケジュールをお知らせいたします。