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GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #09 上勝町にオープンしたゼロ・ウェイストセンターを訪問

この記事はさとびごころVOL.44 2021 winterよりの転載となります。内容は掲載当時のものです。

 

リデュース(そもそも減らす)、リユース(もう一度使う)、リサイクル(資源化する)、etc…

ごみを減らす面白い取り組みを、全国からみつけてお届けします。ゴミ減、GO!

?の形に込めた思い

 連載の第6回で、日本初のゼロ・ウェイスト宣言をした徳島県上勝町について取り上げました。その際、新たなごみステーションを建設中と記しましたが、その施設が2020年5月30 日、「上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHY」としてオープン。筆者はこの11 月に同センターを訪れ、併設されているホテルに宿泊してきました。

 老朽化した日比ケ谷ゴミステーションを引き継ぐ、町内唯一のごみ・資源物の持ち込み・分別拠点ですが、それだけでなく新たに交流スペースや宿泊施設を設けています。WHYという愛称が示す通り、全体がクエスチョンマークの形をしているのが大きな特徴。「なぜごみが出るのか」「なぜゼロ・ウェイストが必要なのか」をみんなで一緒に考える拠点にしたいという思いを形にしたデザインです。

 新たな機能を付加して誕生したセンターのねらいは、ここを文字通りゼロ・ウェイストの発信拠点と位置づけ、その実現に向けた多様な出会いとつながりの場とすることにあります。上勝町のリサイクル率は80.7%(2018年度)に達していますが、宣言で掲げた焼却・埋め立て処分ゼロとはなお約20%の開きがあります。それは、技術面やコスト面で現時点ではリサイクルが困難などの理由で、焼却・埋め立てせざるを得ないごみが一定量あるから。

 紙おむつ、使い捨てカイロ、塩ビ製品、複合素材の製品などがその例で、これらをごみにしないためには商品の企画・製造段階から変えていかなければなりません。その必要性を訴え、企業に「ごみが出ない製品づくり」を働きかける役割として、商品のライフサイクルにとって最終段階となる排出現場を持つ同センターは最適な存在と言えるでしょう。

施設の管理運営を担っている株式会社ビッグ・アイ・カンパニーCEOの大塚桃奈さん

人々の暮らしも引き継ぐ

 施設の案内は、管理運営を担っている株式会社ビッグ・アイ・カンパニーCEOの大塚桃奈さんにしていただきました。上の写真、大塚さんの背景の壁面にいろんな窓枠が使われているのがおわかりでしょうか。そのすべては、建築に際して住民の皆さんから寄付していただいたものを再利用しています。

 「これらの窓の一つひとつに灯りがともり、家族の団らんがありました。過疎化に悩む町にまた希望の灯りがともるようにとの願いが込められています」と大塚さん。宿泊施設の壁面も同じ構造になっていて、「小学校の教室の戸がこんな感じだったな」などいろんなことを思い出しました。

 モノを引き継ぐことは、それを使っていた人の暮らしや想いも引き継ぐことなのだと気づかされます。この不思議で温かな感覚、ぜひたくさんの方に体感していただきたいと思います。

施設全体の形がクエスチョンマークの形をしている。(図はウェブサイトよりお借りしました)
柚子はお掃除にも活躍
 香酸柑橘類の柚子は、お風呂に入れても温まるし柚子
茶にしてもおいしい、真冬の頼もしい味方。でも、柚
子風呂にして楽しんだ後、捨ててしまっていませんか?
そんなもったいないことをせず、ぜひお掃除に活用し
ましょう。柚子茶を作ったときに残る薄皮や種も、お
茶パックなどに入れて使うことができます。
 柚子などの柑橘類に含まれるクエン酸は、弱酸性な
のでアルカリ性の汚れを落とすのにピッタリ。特に水
道の蛇口付近やお風呂・洗面所の鏡、浴槽など、水回
りの掃除に効果を発揮します。また、除菌・消臭効果
もあるので、トイレ掃除にもいいですよ。そして役目
を終えた柚子は、最後までごみにせず畑やプランター
に置いておくと、虫除けにもなるという優れもの!

さとびごころVOL.44 2021 winter掲載

文・北井 弘(ごみ減量ネットワーク主宰)

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さとびごころ連載

北井 弘

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