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GOMIGEN ─ごみ減量─ 最前線 #04 天神祭ごみゼロ大作戦市民の力で大きな成果

この記事はさとびごころVOL.38 2019 summerよりの転載となります。内容は掲載当時のものです。

 

リデュース(そもそも減らす)、リユース(もう一度使う)、リサイクル(資源化する)、etc…

ごみを減らす面白い取り組みを、全国からみつけてお届けします。ゴミ減、GO!

祇園祭をお手本に

 日本三大祭りの1つに数えられる大阪の天神祭。夏真っ盛りの1日、船渡御や花火を見に行った方も多いでしょう。このお祭りで2年前から、「ごみゼロ大作戦」と銘打った活動が展開されているのをご存じですか。大作戦の内容は、①お祭り会場でのごみ・資源の分別回収、②ごみの拾い歩き、③リユース食器の導入、の3つ。つまり、できる限りごみになるものを出さず、出たごみはリサイクルに回すという取り組みです。

 天神祭ではそれまでも、業界団体が分別ボックスを設置していました。ただ、箱が置いてあるだけで人がついていないので、きちんと分別がされず、箱がいっぱいになってもそのままなのでごみが溢れて周辺に散乱していました。

 一方、お隣の京都では、2014年から祇園祭でのごみ分別やリユース食器の使用が行われていました。天神祭も見習おうと市民有志が立ち上がり、まず2016 年に実態調査。2日間で少なくとも60トンのごみが発生し、その99%が燃やされていること、そのうちリサイクル可能な飲料容器が40%を占めていることなどがわかりました。

天神祭での「ごみゼロ大作戦」ごみ分別ブース。お客さんの協力ぶりに感動!

大川沿い全域で実施

 翌2017 年、露天商組合や廃棄物処理業者の団体などを巻き込んで実行委員会を立ち上げました。当日は14か所のステーションに数人ずつのボランティアスタッフが立ち、空き容器などを持ってくるお客さんに分別指導。

 その効果は歴然です。けっこう細かい分別(燃えるごみ、串・割りばし、リユース食器、びん、ペットボトル、缶、生ごみ、うちわ)にも関わらず、お客さんは例外なしに快く協力してくれました。

 翌2018 年は、大川沿いの露店出店エリア全域に対象を広げました。その結果、資源物の回収量は1トンから3・7トンに増え、リユース食器の回収率も76%から93%に向上。筆者も当初からボランティアで参加していますが、お客さんの協力ぶりには感動します。拾い歩きをしていると「ご苦労様です」と声をかけてくれる方もいて、ごみの多さで悪評の高い大阪も捨てたもんじゃないと、参加するたびに思います。

 特筆されるのは、この取り組みが100%市民の力で始まったことです。お祭り自体、もともとは民衆の祈りや感謝の思いが形になったもの。大阪を代表するお祭りを自分たちの手できれいにしようという心意気が、スタッフにも参加者にも通底しているのかも知れません。

ONE STEP to GOMIGEN
プラスチック・フリー生活
マイクロ・プラスチックによる海の汚染などが大きな問題となりつつある今、とてもタイムリーな本が出版されました。『プラスチック・フリー生活』(NHK出版、服部雄一郎訳)。
著者のシャンタルさん・ジェイさん夫妻 ( カナダ在住 ) は、子供の誕生を機にプラスチックから浸み出す化学物質の危険性を意識するようになり、暮らしの中からできる限りプラスチック製品を遠ざける行動を始めます。
本書は、プラスチックの基礎知識からプラスチックによる環境及び人体への汚染のメカニズムや実態、さらには自らの経験に基づくプラスチックフリー生活の具体的な方法までをわかりやすくまとめた好著です。自分もできることをやってみようというワクワクした気持ちになりますよ。

さとびごころVOL.38 2019 summer掲載

文・北井 弘(ごみ減量ネットワーク主宰)

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さとびごころ連載

北井 弘

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