/

blog

風の森ウイークエンドのこと。まちのレトロ感が好き。

さとび秋号を出して、今は、発送作業も落ち着いてきましたが、

印刷が仕上がるまでは、発送リストの整理やラベルの作成など、ひとり編集室あるあるの事務作業。そんな時期に、ちょっと抜け出して、さともだちのHさんと一緒に、楽しみにしていた「風の森ウイークエンド」へ行ってきました。
人気酒「風の森」を醸造する酒蔵、油長酒造さんの主催イベント。
奈良酒ファンの方であれば、行かれた方も多いのではないでしょうか。

風の森weekend
あちこち行列

御所というところ

奈良県は、大きくいうと楕円形の形をしており、北部に人口が集中し、奈良盆地と呼ばれる中央部がそれに続き、半分以上の面積はとかく過疎化が問題となる里山・奥山が占めています。

御所市は、南部の盆地と山地の境目に横たわる町で、駅の近くには昔ながらの街並みが広がり、駅から離れていくほどにのどかさを増しながら、葛城の山々へと続いていく二面生のある町です。

町の中央には葛下川が流れていて、(もう少し水が綺麗だったらいうことないんですけど)そこだけ空が広くなるところも気持ちいい。

町のほうは、江戸時代初期からの商業地の風情を留める立派な町屋があちこちに並んでいて、奈良市でいうと奈良町に似ていますが、どれもこれも観光客向けのショップに塗り変わっている…というのではなく、今も暮らしそのままが息づいている雰囲気があるのです。

風の森weekend ごせまち
紙が好きで、つい撮ってしまう

これまで何度か訪ねるうちに、駅周辺の「ごせまち」と呼ばれるゾーンは、徒歩で苦もなく歩き回れる程よい範囲内にあることがわかってきました。駅を降りると、時が止まったかのようなシャッター多めの商店街がありまして、地元の人たちはこれをどんなふうに感じていらっしゃるかわからないけれど、わたしは、最高にレトロで魅力的だと思っています。

壊して建て替えるより、古さをあえて残した改修がなされるような、昭和の風情を残しながらの町おこししていただけたら、近世の街並みとあいまって、きっとファンが増えるんじゃないかと、いつもここを歩く度に思うのです。(外の者が勝手なことを思いましてすみませんが、本当にそう思うのです)

朝の待ち合わせ

さて、その朝わたしは待ち合わせのJR御所駅でHさんを待っていました。

イベント開始時間が近づき、電車が駅に着くと、人々が改札を出て、わらわらと駅の出口から町のほうへと流れが広がっていきました。こんなにたくさんの人がこの駅を利用している風景は、こんなイベントでもなければなかなか見られないのではと思いながらの流れを見つめていました。ふだんは静かな御所の町。今日だけは、たくさんの人が「楽しみにしていたよ!」というオーラを放ちながら集まってこられた瞬間のシーンを見るのは、ちょっと感動的でした。

書きたいことは、この感動のことだったのかもしれないと、書きながら思っています。人々は思い思いに、受付のある酒蔵の方面や、映画上映やトークショーのあるホールの方面へと散っていきました。改札から出てきたHさんに手を振り、無事に合流したわたしたちもその流れに加わりました。

風の森weekend
風の森weekend
アザレアホールで講演する山本社長

ご存知ない方へ。イベントそのものがどんなものだったのかについては、特設サイトをご覧になって想像してみてください。

今回は、「日本酒と建築」をテーマにまち歩きとお酒を楽しむイベントでした。わたしたちは、その日の主目的である油長酒造社長の講演が行われる会場(アザレアホール)を確かめてから、先ほど書いた商店街の先にある受付へ。前払いしていた講演の料金にもお酒チケット(シールの連なり・シール2、3枚でおちょこ一杯分の風の森が飲めるシステム)が付与されました。なんだかお得です。

講演のあと地図を頼りにまち歩き

「ここでお酒が飲めます」というスポットや、レストランなどをめぐるうちに、このイベントのもう一人の主人公である吉村理建築設計事務所さん(油長さんのお隣という関係)が手がけられた古民家改修の建物があちこちにあり、自然に見学できるようになっていました。建築や家を見るのが好きなので、これも楽しみでした。

風の森weekend
吉村理建築設計事務所さんも当日のまちあるきスポットでした

ちなみに、里山のほうにある「葛城山麓醸造所」へはシャトルバスが用意されていましたが、早々に満席になったとのことで、諦めました。この醸造所こそ、さとび秋号で紹介している場所なんです。

(そして、この醸造所ができるまでに深く関わってこられたのが、さとび連載の常連さんである、杉さんこと杉浦農園さん。杉さんの過去から現在をご存知の読者メンバーのみなさんには、秋号をいっそう味わい深く読んでいただけることと思います。)

まち歩きしながら「やっぱり、この町の人たちは、古民家を大切にしながらまちの魅力アップを図ろうとされているんだな」って感じました。っていうか、つまりはごせまちの旧家であり名家である油長酒造さんの思いが、反映されているということもあるのかもしれません。

ふと気がつくと、道の向こうから御所市長の山本さんたち3人連れの姿が。実はこの方もさとびのサポーターさんになってくださっています(3人連れさまのうち、お一人も存じ上げている方でした)。
立ち話してお引き止めするのは遠慮があり、ご挨拶だけで我慢。
立場に関係なくひとりの個人としてさとびを読んでくださり、顔見知りになる人たちが増えてきたことを幸せに思います。

風の森weekend
りんごあめのおお店にミニチュアが

かつては、なんらかのお商売をされていたようだけど、今はすっかり古くなってしまっているおうち。そんな場所を通りかかるとHさんは「まあ、かわいい、素敵!」とスマホを向けていました。お腹が空いたらレストランへ。朝から午後にかけて、ずっと楽しい気持ちが続くイベントでした。Hさんと女子トークする楽しさもあったかも!

余韻を味わいながら帰り道

何ヶ所かでお酒をいただくと、わたしたちはもうほろ酔いになってしまいましたので、満足してまた駅に向かいました。帰りは人混みもなく、ゆったりと商店街の中を歩きました。翌日もイベントは行われ、混雑に対する工夫が進んだようでした。わたしなどは混雑というより賑わいというふうに感じたのですけど、待ち時間が多いと、お目当てのものが売り切れたりしますものね。

また来年もあるかもしれません。そのときは、今年「もう少しここが見たかった」と思った国登録有形文化財の中井家住宅にもう一度行って、お話を聞いてみたいあなんです。

シニア世代のあなんであっても歩くのが苦にならない、程よい御所のまちなみ。駅も近くて便利。素敵なお店も増えています。イベントがなくても、そぞろあるきにおでかけになってみてはいかがでしょうか。

風の森weekend
改修された古い建物に、こんなふうに説明がしてあります。
風の森weekend
このお店も、リノベーションされていました
風の森weekend
まちあるきの楽しみ、ランチ(ケムリさん)

油長酒造社長である山本長兵衛さんにインタビューし、帝塚山大学文学部教授・副学長の河口充勇先生に寄稿していただいて出来上がりましたのが、さとび秋号vol.67です。
内容の紹介は下記の記事で。


次は、SATOBICO WORKSOHP「身の丈しごと座談会」のことを書く予定です。面白かったですわよ!

ごせまち

さとびvol.67

さとびごころ特集

杉浦農園

油長酒造

葛城山麓醸造所

風の森ウイークエンド

latest article

/

読者メンバーになりませんか

さとびの販売箇所は限られておりますが、メンバー様には毎号新刊をお届けします。さとびのコンセプトに共感してくださる方は、サポーターとしてつながってくださいませ。

購読コースについて

サポーターコース 6,000円 /1月から12月(送料込み・複数口対応)
定期購読コース 3,000円 /1月から12月(送料込み)

年度の途中からのお申し込みの場合は、1月に遡ってバックナンバーをお送りします。原則として自動継続となりますので、停止されたい方はご連絡ください。

お支払方法について

下記タブよりお申し込みの方は銀行振込みとなります。
デジタル決済OKのオンラインショップからもお申し込みいただけます。

購読の
お申込み

入力内容に誤りがあります

以下の内容でよろしければ、
購読申込ボタンを押してください

ご購読期間は、毎年1月からの1年間となっております。年度途中からお申し込みいただいた方には、登録と同時に既刊の号をお送りさせていただき、新刊発行分から通常のお届けとなります。ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

購読方法

お名前(必須)



メールアドレス(必須)

確認の為、もう一度ご入力ください。

発送先住所(必須)





購読開始年

その他