ふっと神社へお参りしたくなることってありませんか。ありますよね。今日のブログは、進行中のさとびとは直接関係はないのですが、記録として書いています。
神社へのお参りって、気持ちいいですよね。
前提としまして、奈良で暮らし、仕事や活動のうえでは有名な寺社を取材させていただいたこともありましたものの、わたくしは足繁く神社巡りをしているわけではないのです。が、日本に仏教がもたらされる以前からの人々の精神風土、すなわち自然を敬い恐れ調和する祈りの心にひかれ、それが神道に繋がっていると考え、ふっと神社へのお参りがしたくなっています。それも、せっかく奈良という社寺に恵まれた場所で暮らしているのですから、できる限り、いろんなところへお参りしてみたいですし、昔に行ったところであっても、年齢を重ねた今のわたしにとってはまた違うものを感じられるだろうと思っているのです。
わたしの理解力不足かと思いますが古事記日本書紀を読む(もちろん現代語訳!)だけではよくわからないことがたくさんありますね。奈良盆地や葛城方面など盆地をめぐる山間には、大和王権ができる以前の古代豪族の痕跡が多いです。マニアではございませんので、あまり断定的な言い方は遠慮がありますけれど、もしかしたら歴史から消された出雲王国との関係もあるのかもと、謎めいたものに対して想像をめぐらせてみるのも、趣があります。
まずは近鉄富雄駅から徒歩15分でいける「添御県坐神社(そうのみあがたにいますじんじゃ)」
存在を知ったのは10年以上も昔ですが、やっとお参りできました。神社の名称からは、主祭神がよくわからないなあと思ったものです。惣は、「すべて」という意味と「村の自治的な組織」という意味もあり、奈良では今でも添上高校という高校があるように、奈良県北部の広い地域をさしました。県とは古墳時代に各地の豪族が治めていた領地・大和王権の直轄地の意味があるのですね。(写真はこれだけしか撮りませんでした)
主祭神は、出雲系のご夫妻が含まれてました。
建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと)
武乳速之命 (たけちはやのみこと)
櫛稲田姫之命 (くしいなだひめのみこと)
でも、ここは地域の方たちの口伝としては長髄彦をお祀りしていると伝えられていて(宮司さんがインタビューに答えてお話されていました)、武乳速之命とはその長髄彦のことだという説があります。
地域の方の口伝、魅力的。口伝でしか残せかったのかと思うと、意味深です。地域の人たちに慕われていた人だったのでしょう。
その数日後にお参りしたのが登弥神社。奈良県総合医療センター(バス停あり)のすぐ近くです。
こんなところに神社があったとは、実は最近知りました。「トミ」という言葉に関連して、古代出雲族の王家(東西2家があり、そのうちのひとつ)を「富家」と呼ぶそうで、奈良でいうと登美、登弥、等彌、鳥見、など「トミ」につながる場所はなにかあるのではないか?と思ってしまいます(^^)。
鳥居の直前まで街並みが続いているところ、一歩踏み込むと別世界。心が洗われるような空間がありました。
東西の本殿に、高皇産霊神と神皇産霊神、造化の神さまがおわします。摂社ご祭神には出雲系の神様の名前が多かったです。
物部氏の祖神、饒速日の命…。
本殿の前にある拝殿は、奉納舞が行われていたのだろうかと思いました。地域のみなさんに大切にされいる神社であるような雰囲気を感じました(あなんの勝手な直感)。
最後に月末にお参りしたのが、葛城市にある葛城御歳神社。御所市街地の国道24号から、少し奥まったところにありました。
こちらは、わたしが理事をさせていただいているNPO法人さとやまからとして、お世話になるかもしれないと聞いていたこともあり、一度お参りしたいと思っていたところ、幸いなことに連れて行ってもらうことができました。
御歳山にご祭神が鎮座されるところ、さすが「創建は神代」と伝わる神社です。
古代の人々は、太陽が登るところを拝んだそうです。今でも、日の出を見ると手を合わせたくなりますよね。わたしは畑活タイム中に日の出を見ることが多く、いつも古代の人々の思いに倣いたくなります。高照姫さまが遥拝されるときには、多くの民が心をあわせて拝んだのでしょうか。
大年神さまは、お正月の神さまで、「時」の単位であることから、何か新しいことを始めるときにお参りするといいとのことです。奇しくも、わたしは9月から新しいことを始める予定なので、ちょうどよかった!と、後から気がつきました。
また、古代豪族の鴨氏が祭った御所市にある高鴨神社(上鴨さん)、鴨都波神社(下鴨さん)とともに、中鴨さんとして親しまれているとのこと、上鴨さんと下鴨さんには行きましたが、このたび中鴨さんにもお参りでき、これで全部いけました。
葛城市から御所市にかけての山麓線からの風景が、昔から大好きです。「ああ、ここに国を開きたかっただろうなあ!」と思わせられる場所です。これからも、わたしのお気に入りゾーンであり続けるでしょう。それだけに、里山が守られほしいと思います。さとびでも里山再生の記事を杉浦農園さんに毎号書いていただいているのには、そんな思いもこめています。
たくさん写真を撮ってくださったメグちゃん、ありがとうございました。自分の写真はとても少ないので、嬉しかったです。一緒に行けたことで、神社へお参りする心の波長が合い、とても満足感のある参拝ができました。
メグちゃん
参拝のあとは、郵便名柄館テガミカフェさん(以前、さとびでもご紹介したことがあります)でランチを。久しぶりに寄らせていただきました。重要文化剤をカフェとして生き生きと活用されているところが素敵です。
というわけで、8月の参拝記録でした。神社へのお詣り、日頃の行いに加えている方はいらっしゃいますか。さとびを読む方の中には多いような気がしますが?
古から大切にされてきて、今もなお在る、それだけでも神社は素晴らしい場所、意味のある場所だと思います。社を過囲む鎮守の森が、しっとりと繁り豊かに続きますように。神様がいつまでも祀られ、大切にされますように。
さとびの心は、自然と調和して暮らす心です。それは古代からの日本人の精神文化です。現代には不調和がことがたくさんありますけれど、調和の方向へ進む(戻る?)先には、健康面でも環境面でも、精神面でも、100年、1000年と住み続けたい世界が待っていると思います。
ではでは、神様のお力添えをいただいて、秋号づくりを頑張らなくては。