こんにちは、さとびごころ編集人のあなんセイコです。なんて、普通のブログみたいな書き出しをしてみたりして(笑)
昨日から、通常モードに入り、畑にも行きました。さとび冬号は印刷中です。これからは発送の準備です。
今日は畑活のお話をします。今までも何度か、どこかで書いたことですが、2011年の震災以降「農業が大事!」と思い、取材対象として重要視しはじめました(この頃はまだ取材対象)。
「自分では無理」と、悟ったようなことを思いつつ、やはり少しでも理解したいとの思いは消えず。コロナ禍前後から、援農のチャンスがあれば、参加しました。自分では無理でも手伝うことはできると。それでイメージトレーニングはできると。粟の三浦さん(さとびで連載中)の畑も見学しました。
杉浦農園さん(さとびで連載中)の田植えや稲刈りイベントにも行っていました(今は100人越えのイベントですが、この頃はまだ少なたかったです。なつかしい)。
翌年、畑と縁ができ、前からやってみたかった畑活をついに始めることができました。身の丈でいこうと、最初はひと畝から。やってみて「面白い!」と自覚して、だんだん広げて今はおよそ10m四方のスペースで楽しんでいます。わたしにとって「手に負える範囲」は、これくらいかと思います。最初の1、2年間は部員Mさんも熱心でしたねー。今は冷めちゃったみたいですけど、協力はしてくれますよ。
畑活の師匠は、本とYouTube。コロナ以降、農業系YouTuberが増えてくださったおかげで助かっています。
みなさんは畑活されていますか?イエスの人は、YouTubeをごらんになるのでは。わたしと同じ人をチェックされているかもしれません。共通の話題ができたら、楽しいですね。
お世話になったYouTube番組
まずは、菌ちゃん先生(の講座を主催された方がアップされているもの)こと吉田俊道さん。菌ちゃん先生に興味を抱いたのは、今のように有名になられるよりずっと以前に、仕事で制作した冊子の中に書かれてあったため。畑活を始めてみると俄然、本気で理解したくなりました。当時は生ゴミを堆肥化する方法を推奨されていたので、ごみ減量の観点からも興味しんしん。生ゴミコンポストは何度も挫折しましたが、菌ちゃん先生の考え方でやればできるかも…というところも後押しとなりました。
以後、奈良に講演に来られる時は聞きに行き、実際に佐世保まで会いにも行ってきました。やっぱり、リアルにファームに行ってみて、理屈ぬきに伝わってくるもことってありました。詳しく書くと長くなりますので、ここまで。
勉強になったYouTuberさんたち。
そーやん(畑はちいさな大自然)
初期のころは、ちょっと控えめで、それがまた好ましかった。左脳的にわかりやすく説明してくれるので、納得できました。草マルチを始めたのは、そーやんがきっかけ。右脳的には「美しく」を旨とされている点も、多いに学ばせていただいています。
瀬戸内まいふぁーむ
「わら一本の革命」で知られる福岡さんに学び、独自の工夫で自然農で成功されています。江戸時代の農法を解説してくれてるのも勉強になるー。
島の自然農園
こちらは、奈良の川口由一さんに学び、愛媛県でプロとして自然農を営農されている方。実践的に作業を教えてくださるので、今の時期に何をしたらいいのかと思ったら見に行きました。
他にもありますけど、主な先生は上記です。YouTubeを見て、実践して、失敗という名の経験をたくさんして、育ってくれたことを成功と喜び、あまり進歩していませんが、ひととおり理解できてきたように思います。畑活が好きなので、またブログに書くことがあると思いますが、そのときは「またかー」って感じでスルーしてもらってもOKです(笑)
参考になった農法
「農法」と名が付いてしまうと、なにかと「あれは違う」といった意見も出てしまうもので、そんなときは残念な気持ちになります。ひとつのやり方が全員にあてはまることはありえないのですから、いいと思ったことはどんどん吸収したらいいと思うんです。やってみれば、自分にとって必要かどうか、わかります。
自然栽培
自然農法
協生農法
炭素循環農法
電子農法
などが「なるべく自然に近い」を目指す家庭菜園には参考になりました。わたしは読むだけでは全然頭に入ってこないため、なんでもノートに書きなぐるようにしていました。今それが何冊か貯まっていて、本棚に並んでいるのも楽しいです。今でも読み返します。自分のノートなので、とてもいい復習になります。
昨年から畑が少し遠くなり(主な居所が変わったため)、毎日のようにはいけなくなりましたが、畑活愛が変わっていない自分に少し驚いています。なんといっても畑活はヒーリング効果があるんですよ。毎日パソコンを相手に仕事をする時間と、太陽の下で畑活する時間が両方あってバランスが取れるのです。
まだやっていない方、ほんま、おすすめ。挫折した方、ぜひぜひまたチャンスを伺ってみてください。
春号のさとびは、冬号vol.60を製作中の段階では雑草をテーマにする予定でしたが、おそらく畑活の特集に変更になる見込みです。印刷もまだできていないのに、変更だなんて、すみません。でもね、「次号のお知らせ」のところ、きっとほとんど誰も気にしてないと思いまーす。
あ!大切な人を書いておかなくては。それは、「畑活デビューガイド」(vol.49 2022春号)でお世話になった羽間農園のはまちゃんです。はまちゃんには、「持続可能家族農業」を特集したとき(vol.40 2020年冬号)もお世話になりましたが、そのとき畑活デビューガイドの取材をお願いし、内諾をいただいていました。コロナ禍で流通が止まる、肥料が高騰する、いろんな変化がある中で、食の自給についてみなさんと考えたかったのです。2020年というと、わたしは畑活し始めたばかりで、不安のかたまり。そんなわたしに、はまちゃんは満面の笑みをたたえて「失敗したって、またやればいいんですよー」、「野菜は栽培方法より何より、新鮮なのが一番美味しんですよー」、「余った種をそこらへんに撒いておいたら苗になりますよー」などなど、数々の金言を授けてくれたのでした。はまちゃんほど、自然調和型の家庭菜園の喜びを教えてくれて、ハードルを下げてくれた人はありません。感謝しています。
「農業を甘く見るな!」と言う人と出会っていたら、わたしは一生畑活はできなかったでしょう(怒られそうで)。わたしがしたいのは農業以前の畑活。土に近づき、自然のルールを学び、体だけでなく心の栄養も摂取する畑活なのです。