毎年のように夏は危険な暑さとなりますが、今年はことさらに夕立も少なく、昼間は焼け付く日差しが注ぎ、外出するのにも気力が必要ですね。それでも、明け方の畑活に行くときなどに、「日が短くなってきた」「少し涼しく感じられる」など秋の気配も感じます。
まずは、地震や集中豪雨などの被害が出たことに対して、心からお見舞いの気持ちです。奈良はほんとうにおだやかなところですが、きちんと危機感を持ちながら、恐れ過ぎずに、備えながら過ごしたいと思います。
8月も半ばを過ぎましたので、ここらでこの夏のことを忘備録がわりに書きますことをご了承くださいませ。日々の、とりとめないことです。。。
オリンピック、見ました?
7月から8月にかけては、オリンピックが開催されましたが、ご覧になりましたか。わたしは、毎回体操男子に釘付けです。そもそも、日本のお家芸と言われた昭和の時代から注目しはじめ、完全にやられちゃったのが「栄光の架け橋」金メダル。引き続き内村航平選手の奇跡的快挙。その彼の引退と入れ替わりに橋本大輝選手の登場。ご本人の超人的な努力はもちろんのこと、関係者のみなさまの育成の努力に敬服します。その橋本選手が大会1ヶ月前に手を怪我して調整が不十分だと聞いていたので、心配しながら見ていましたら、なんと岡龍之介選手が偉業を成し遂げてくれました。ほんまに、もう、カタルシスです。このために、我が家はテレビを捨てずに置いてあるといってもいいくらい。これで満足できたと言ってもいいくらいでしたが、危険な暑さを避けて在宅が多かったので柔道やフェンシングなども見ちゃいました。
ひとつ、わたくしごときといえども、言いたくなるのは、柔道の審判です。あれ、もっとしっかりしてもらわないと、人生をかけて練習してきた選手に失礼すぎると思います。ぜひ改善してください。
オリンピックが終わると甲子園
直接の知り合いの方はご存じですが、わたくし島根県は出雲市出身で、大学からずっと関西在住(神戸・大阪・奈良)です。甲子園に島根県の高校が出るとなると、関西弁で語る選手がゾロゾロした私学のケースが多いのですが、今年は公立の大社高校が出ましたので、ちょっと見てしまいましたら、とんでもなかった。
結果は、今ネット界で「もやは優勝してほしい!」との声が飛び交うほどの感動の試合展開、にわかコメンテーターのようになってテレビの前であーだこーだと叫びながら見てました。いや、大事なシーンになると見てられなくて、結果が出るまで一時テレビを消してしまうほどドキドキしました。初戦で優勝候補の報徳学園、2回戦で創成館、信じられませんが勝ちました。(だって初戦敗退がほぼ定番なんですもの)
大社高校の大社は、文字通り出雲大社の大社です。今では出雲王朝が存在したことは認められていて、もしかしたら日本が統一される前、この出雲王朝が一番大きな力を持っていたのかもしれません。「遠足といえば出雲大社」でしたから観光スポットくらいに思いながら育ったわたしですが、奈良で暮らすようになってから出雲と大和の関係が気になり、日本の歴史は教科書に書いてあることだけじゃない、そんなことに気づくきっかけになり帰省のたびに周辺のありとあらゆる神社を訪ねました(出雲王朝の謎について話が通じる人、こんどお茶してください!)。
「出雲の神様が何かメッセージを送りたいのかなあ」と思いながら、全員島根県民である選手たちを見ながら感じていました。
次は早稲田実業との対戦。当日は予定があるのテレビ観戦できませんが、力を出し尽くしてほしいと思います。
がんばれ大社高校。
バジルが学習し始めました
保護犬バジルを家に迎えたことは以前の記事で書きましたが、その後、少しだけ賢くなったんですよ。おとうさんが外出するときは、ゲージに入るというルールにしております。これまで押したり抱いたりしてゲージに収まってもらっていましたが、この夏はなんと「おるすばん」という日本語を学習したようです!
こちらのインスタグラムから証拠映像をご覧ください!
次は「お手」です。わたしが「お手」というと、手をかぶってきますけど、おとうさんが餌を与えながら教えていると、ちょっと形になってきました。こちらも後日証拠映像でお届けします!(犬の好きな人は面白いと思う)
今年亡くなった母を思いながら
今年は母の初盆でした。実家は忙しいと思い、時期をはずして墓参りに帰るつもりですが、奈良ではひとりで母を偲んでしました。各地域では夏祭りが開催され、盆踊りがありましたね。地域の結びつきを育てるものでもあり、帰ってきてくれた先祖を、落ち込まずに明るくもてなして供養することでもあるでしょう。悲しくても苦しくても、そのさなかに歌ったり踊ったりすることって、大切ですよね。ちょっと極端かもですが「カンタ!ティモール」という映画のことを思い出します。東ティモール独立のために国民の三人に一人が亡くなるほどに戦い、たくさん虐殺された人たちを追ったドキュメンタリー。山に逃げ込みながら、手を繋いで収穫のときに歌う歌を歌って踊って士気を維持したそうです。それくらい、歌と踊りには魂を鼓舞する力があるのだと思いました。現代のわたしたちの歌と踊りはもっと軽くなってしまっていますね。でも、亡くなった人を思うとき、悲しくなったり寂しくなって落ち込む代わりに歌を歌うのって、いいなと思います。
映画「越後奥三面山に生かされた日々」を見てきました
大阪、十三のシアターセブンまで行ってきました。これは別記事で投稿したいと思います。この映画、さとびごころを読んでくださるような方だったら、ぜひおすすめ。シアターセブンが終わったとしても、どこかで自主上映回が行われていることがあるので、見つかったらチェックしてみてください。さともだちの戸上さんも、早速見てきたそうで、DVDまで買ったんですって。家宝ものですやん。
いつかは自分たちでも自主上映会をしたくなるような作品でした。
そして終戦記念日
わたしたちは、近現代史についても、まだ本当のことを知らされていないところがあるように思います。ただ、あの戦いで命をかけてくださった多くの方々のおかげで、からくも今の平和な日本が保たれていることをかたときも忘れません。わたしたちが幼い頃は、大人たちは戦争のことは語りたがりませんでした。でも、「絶対にいけない」という強い強いメッセージを受け取って育ちました。
平成や令和に生まれた方たちにとっては、歴史でしかないかもしれません。が、その後の日本は別の国のように大きく変わりました。その延長にみなさんは生きています。戦後、日本がどうなったか、これからどうなっていくのがいいのか、それができるのか、考えてみる日にしてもらえたらと、シニア世代は思います。
覚えておかなくてはならないことは、為政者は時に国民を殺す。そういうことだと思います。平和を望むなら行動せよ、という声を聞きますが、みなさんはどんな行動をしますか。わたしはまず自分平和、家庭平和、地域平和からじゃないかと。案外、難しいと思う人もいるのでは。体力も学歴も不問です。まずそこから。今生かされていることへの感謝として。
本日も、どうってことのない雑談におつきあいくださり、ありがとうございました。こうして、阿南家の夏休みが終わっていきました。さとびこ編集室としては、秋号を進めなくてはなりません!頑張ります!!