この記事はさとびごころVOL.46 2021 summerよりの転載となります。内容は掲載当時のものです。
昨年この愛菌家コラムを連載中に、結婚して母となった草野みなみちゃんによる、愛菌子育ての実況中継です。子育ての終わった方には懐かしさを、今まさに子育て中の人には愛菌ライフのエッセンスをお楽しみいただけます。(編集部)
こんにちは。5月のGW中に卒乳も完了し、この1~2週間でいきなり歩き出し、ちょっとさみしいようですが、もう赤ちゃんとは呼べなくなってしまった1歳3ヵ月児の愛菌母、みなみです。
さて相変わらず田畑で汗を流す父ちゃんは別にして、4月から平日子どもは保育所へ、母ちゃんは元居たNPO法人事務職復帰へ。やはり保育所や仕事が始まると生活のリズムが整いますね。
平日朝は5時過ぎには起きて、予め発芽させておいた玄米と専用の土鍋でその日一日(昼と夜)分のごはんを炊きます。今日のごはんを炊いている間に明日用の玄米を選別洗浄浸漬し自身の身支度や朝ごはんを準備していると子どもが起きるので、まず庭でおしっこをさせてから着替え検温(保育所から毎日するよう要請あり)、朝ごはん(前夜の残りごはんでおじや、玄米入りパンケーキ、オーツ麦のポリッジなど)を食べさせながらお弁当のおかずを作り、洗濯物を干し、炊き上がったごはんをお弁当用に冷まししている内に、もよおしてきた我が子の気配をキャッチし庭でうんちさせ。自分と子ども用のお弁当ができたら、残りはお昼を食べに帰って来る父ちゃん用に整え、子どもの保育所通園セットを完成させ自身の出勤準備もして(この間あっという間の3 時間)8時半までには家を出ます。保育所に子どもを預け、母ちゃんは仕事へ。
夜は夜のバージョンもありますがここでは割愛いたします(笑)。自身で経験してみると、世の中のお母さん方(もちろんお父さん方も)ってみんなこんな毎日をこなしてるんかなあ、すごいなあ…と感心仕切りです。
保育所は、うちの子が入園するタイミングで統合された保・小・中合同校舎にあります。送迎していると、小学生や中学生がグラウンドで体育の授業をしている様子が見えます。驚かされたのは、ほとんどの子どもたちがマスクをしっかり着用していること。10人にも満たない人数で、広々とした戸外で体を動かす際に、どう考えても息苦しくなるマスクをする必要は果たしてあるのでしょうか。文部科学省が作成したマニュアルでも左記のように明記されています。
「十分な身体的距離が確保できる場合は、マスクの着用は必要ありません」「体育の授業においては、マスクの着用は必要ありません。ただし、十分な身体的距離がとれない状況で、十分な呼吸ができなくなるリスクや熱中症になるリスクがない場合には、マスクを着用しましょう」「児童生徒等本人が暑さで息苦しいと感じた時などには、マスクを外したり、一時的に片耳だけかけて呼吸したりするなど、自身の判断でも適切に対応できるように指導します」
私自身、マスクを着けて味噌作りワークショップを行った際に頭痛に悩まされた経験がありますが、マスク着用は自身の吐いた呼気(二酸化炭素)を再度吸い込むことになり慢性的に酸欠状態になることは誰の目にも明らかです。
この結果起こる頭痛、息苦しさ、吐き気、めまい、倦怠感(集中力の低下)、肩こり、冷えなどの症状は、長期間マスクを着用する内に現れなくなることがありますが、これは身体がその慢性的な状況に慣れてしまったためで身体(特に酸素を大量に消費する脳)へのダメージが無くなったわけではありません。
マスクにしろ消毒にしろワクチンにしろ、強制や義務ではない、個々人の判断でなされるべきものがそうされづらい状況にあることを憂う愛菌母ちゃんなのでした。
さとびごころVOL.46 2021 summer掲載
文・草野みなみ
東京農業大学短大醸造学科出身。ライフワークとして「発酵ワークショップ」を随時開催。