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捨てられそうなものを今の暮らしにもういちど。 vol.4  最終回 麻の素晴らしさをもういちど。

この記事はさとびごころVOL.25 2016 springよりの転載となります。内容は掲載当時のものです。

 

私は「麻女( あさじょ)」です。

麻に出会い

麻のすばらしさを

お一人でも多くのみなさまに

自分らしくお伝えをしていきたいとの想いから

「麻活( あさかつ)」を始めています。

麻は英語でHemp

アサ科の一年生植物、大麻草のことです。

大麻と聞くと誤解されがちなのですが

法律で禁止されている嗜好品大麻は

花穂と葉を指しますが

私が述べているのは「種子」と「茎」からできた

伝統工芸と産業使用の素材のことで

法律違反ではありません。

昔、日本は

至るところに麻が生い茂り

麻と共に生きてきました。

衣食住だけではなく

神社の注連縄や鈴縄

相撲の化粧回しや線香花火

お盆の迎え火や送り火

弓の弦 凧の糸 茅葺き屋根

奈良正倉院の文書には麻紙が使われていました。

日本の文化財にも麻は欠かせないものでした。

しかし、戦後に栽培を取り締まられ

伝統や生活のために作られていた麻は姿を変えてしまい、

石油由来製品が麻の代替え品となりました。

その一方で

奈良県の産業として江戸時代に栄えた

高級麻織物「奈良晒」を

現在も絶やすことなく守り続けている会社も

存在しています。

昨今

麻のすばらしさに気づき、見直し

麻とよりそった暮らしをしていこうといった動きが

活発になっています。

私個人は 食の分野に重点をおき

麻の実食品を使って

お食事を提供させていただいたり

麻素材や麻柄を使ってある

暮らしの雑貨を提案させていただいたりと

今できることは

本当にちいさいのですが

麻が私たちの暮らしに もう一度

必要不可欠な存在となるように

ちいさな力があつまって

地球の健やかな循環のための

おおきな未来をつなげることができればと

切に願っています。

【恵古箱】葛城市内にある築50年の一軒家で、古道具、雑貨、ギャラリー、

カフェ、学びの企画を展開するショップ。

https://ekobaco.wixsite.com/ekobaco

さとびごころVOL.25 2016 spring掲載

文・メグ(恵古箱店主)

さとびごころ連載

メグ

古道具

恵古箱

捨てられそうなものを今の暮らしにもういちど。

葛城市

雑貨

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