ひな祭りも過ぎましたね。お元気ですか。
2月下旬に冬のフィナーレのように雪が舞いました。3月になると、最高気温が突然18度という日があったりして、急に春めいてきて。
さとびの春号づくり、ペースをあげていかなくてはなりません。頑張れわたし。
寒すぎるとお休みしがちだった畑。これからは、ギアチェンジです。暖かくなったはず、と思えば急に冷えたりするこの時期、雑草たちはちゃんと春を感じて咲き始めます。
冬でもポカポカする日には咲くことがありますが、3月になってからの花は勢いがある。「やったー!」と喜んでいるよう。
毎年嬉しくなって、同じような写真をとってしまう。
嬉しい理由はもうひとつ。
おおいぬのふぐり(青い花)やホトケノザ(ピンクの花)は、土が野菜作りに適している印のような雑草だと言われているから。雑草のはえかたで、土の肥沃土が診断できるというお話があります。
参考YouTube
生えてる雑草で土壌診断!肥沃な土を好む雑草とは?
わたしの経験からすると
ステージ1(未開の地に多い)セイタカアワダチソウ、すすき、よもぎ、その他イネ科
ステージ2(開墾した場所に多いパイオニア系)スベリヒユ、イヌタデ、シロツメクサ
ステージ3(肥沃な地に多い) オオイヌノフグリ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、ハコベ
というふうに変化してきた実感があるのです。わたしの畑はもともと「ヤブと耕作放棄された元田んぼ」という場所。最初は、イネ科の雑草とスギナなど、いわゆる酸性土壌や荒地に多いとされる草たち(しかし、薬草ですよ、スギナは!)だらけ。そこから、4年くらいかけて、ステージ1の雑草もありながらステージ2、3の雑草が増えてきて、多様化していきました(よしよし)。
なにごとも、「多様」というのは朗報です。生物は多様でこそ力を発揮するものです。
ですので、春一番にオオイヌノフグリやホトケノザが元気そうにしてくれていると、開墾したときのことを思い出し、「ああ、この子たちが暮らしてくれる畑になってるんだなあ」という嬉しさがあるのでした。
原則的にいうと、ステージ1に近いほど単純で、ステージが進むほど多様化します。そしてカラフルな雑草、葉っぱの丸い雑草が増えてきます。個人的偏見でいうと「かわいい雑草!」。5歳のころ、ハコベやナズナ、レンゲの花を摘んで「花束ー!」って遊んだことが思い出されるなつかしい雑草。
うれしい気持ちで、崩れた畝を整えたり、じゃがいもを植えたり。畑にいられる時間は限られていますけれど、集中してやれるだけのことを。一度作ったらずっと使い続ける畝は、端のほうが崩れて山が低くなってくるので、シーズンのはじまりに通路の土を盛って整えています。このとき、とっても頼もしいのが相田合同謹製のお気に入りの鍬でございます。土をすくいやすく、作業がスイスイ。
今に始まったことではありませんが、国はちっとも農業を大切にしないと痛感しています。わたしたちの健康や食のことなど、どうでもいいと考えているように見えます。だから、農家さんをリスペクトして信頼関係を育て、自分にできる範囲で、楽しみながら畑活をするのです。農地を守るのです。
土をさわるとアーシング効果も期待できて、体調がよくなりますし、植物たちのオーラを浴び、太陽を浴び(ビタミンD補給)、心がすっきりするんですよねー。しかもお金もかかりませんし(^^)。
畑活シーズンの到来。今年も楽しみます!
毎回、投稿内容に関係のありそうなバックナンバーを考えて追記するようにしているんですけど、今日はやっぱりこれかなー。この号では羽間農園さんにとってもお世話になりました。羽間農園さんは毎月1回JR奈良駅前で開催されている奈良フードシェッドに出店されています。お米やお茶。お薬レベルの自然栽培です。ぜひお求めください。
さとびごころ vol.49(2022.spring)特集 畑活デビューガイド
「雑草は薬でした」の記事もある、この号もロングセラー。保存版です。さとびって安いなあ。
さとびごころvol.46(2021 simmer)特集「薬食同源奈良」