ベランダでプチ畑活をしております。その中で、いちばん育てやすいのがレタスでした。レタスは、大根などのアブラナ科の近くに植えると虫除けになるといわれるように、不思議なことに虫がつかないので、虫の苦手な人にもおすすめです。
4月ごろと9月ごろに出回り始める苗を購入して(そのままだと早く終わってしまうようなので)プランターに植え替えると簡単ですが、食べたかったらタネから始めるほうが、なんと言ってもお得です。レタスの苗がひとつあっても、食べると一瞬でなくなってしまいますし。
ずぼらなわたくしのやり方を「おすすめする」とまでは言いませんけれど、ずぼらな人でもできていることが誰かの参考になれば嬉しいです。プランター栽培している何かの足元にタネをまいておくのです。乾燥だけ気を付けたら、案外季節を問わず発芽してくれます。赤ちゃん苗になってきたら、スプーンか何かで掘り上げて育苗ポットにお引越し。ほら、苗を買うとポットがたまっていきますよね、それを使います。
(ここで、タネが余るので、保管しておいてまた気が向いたときに撒くことにしています。時間がたつと発芽率が下がるそうですがそれほど実感はなく、タネを多めに撒けばいいので問題ない感じ。)
畑活民の心得として、思い立ったときに植え替えできるよう、いつでも培土は持っておきましょう。たくさんでなくてもいいのです。せっかく思い立ったのに、「次にホームセンターへ行ってから」と思っただけで、忘れてしまいますもの。普通の培土でOKですけども、こだわる方は化学肥料の入っていない土をお求めください。
通常の培土には、あらかじめ化学肥料が混ぜてあります。初心者には、それが安全ということもありますので手に入りやすいもので、少し値段のいいほうをどうぞ。(あまり安いと何が入っているかわからないと言う説があるため)
毎日毎日、「今日はどうしてる?」と様子を見るのが楽しくなってきたら、あなたには筋があります。ぜひ、そのまま、はまってください。
植物は光と水があれば光合成できます。1日数時間でも日があたること。何日も水やりを忘れてしまわないこと。それだけで育てられます。
うちのレタスはベランダでも葉っぱを赤く染めて寒さに耐えており、枯れていません。ですけど、寒いベランダからは早く退散したいのが冬というものです。ある程度育ってきたらすこし大きめの鉢に引っ越しして、室内の窓辺に飾りました。ひらひらした葉っぱがかわいいんですよねー。ひとつの鉢に数本植えて密植多間伐(これ吉野林業のノウハウ)の方針でやってますので、もりもりしてきます。そしたら、大きな葉っぱから食べていくと、いつまでも収穫できて長く楽しめます。
サラダにして食べ放題!というのは、畑で栽培しているレタスにおまかせして、室内レタスは飾り用。ベビーリーフですから、包丁要らず。レタスがひとつあるだけで、部員Mさんが「ええやん!」と喜んでくれます。飾りレタスのために、高いレタスを買う必要はないのです。食べ切れなかったレタスのもったいないことといったらありません。
(畑のほうのレタスは、成長を止めながら耐えて生きています。もう少しの辛抱。寒さのピークはいずれ終わっていきます。そうすれば、もっと葉っぱを茂らせてくれるでしょう。)
水やりには、米の研ぎ汁を。これも、「研ぎ汁は発酵させてから使う」とか「そもそも米の研ぎ汁を使うべきではない」とか、いろんな説に出会いました。
けれど、生活者として、毎日せっかく研ぎ汁が生まれてくるのに捨てるなんて水も米糠ももったいないですし、だからといって狭いキッチンにたくさん並べて保管するわけにもいかないですし、結局のところペットボトル数本分を常備して、なるべく使い切るようにして、空のボトルにまた保管するのパターンで落ち着いています。化学肥料は全く使っていません。これで大きな問題はなく、むしろ水だけのときより元気に育つように思います。観葉植物のポトスも、お米の研ぎ汁は好きみたいです。
わたしは、室内に緑がないと精神的酸欠状態になる人なので、こんなちょっとしたことが嬉しいのでした。野菜のリボーン栽培をしたり、ハーブの苗を育てたり。幸いなことに部屋が南向きで、冬の日差しが室内までしっかり届きます。春を待ちながら、プチ畑活を楽しみますー。
コロナ禍のころ、畑活力を持っておくことで、食料の自給においても、免疫力のアップの意味でも、安心感が増すのではと考えて作ったのが「畑活デビューガイド」vol.49(2022 spring)。羽間農園のはまちゃんの全面的協力のもとで制作しました。プランターでハーブ栽培の記事もあります。畑活のおともに、おすすめです。