さとび読者の方とリアルでつながり、学びや喜びのある場を作ろうと開催しているのがさとびこワークショップです。2022年から、さともだちのクレメンツかおりさんに講師をお願いし、「雑草は薬でした」をテーマに雑草を実際の暮らしに活かすための料理や効能を学び、ランチ会をしています。
写真は参加者の方のインスタグラムからお借りしました。(綺麗ですー)
早いもので3年が経過し、20回目の開催となった12月は、忘年会スタイルで開催しました。冬のこの時期は雑草が少なくなっていることもありますが、たまには講座よりも互いに語り合えたらと思いまして、お一人ずつプロフィールをうかがってみました。クレメンツさんの主宰される講座の受講生さんも多く、また、雑草キッチンだけに参加される方や、初めての方もありました。
雑草キッチンは、自然療法の料理法のコツをつかむまで何度かリピート参加されることをおすすめしていますが、再会が重なるごとに気心が通じ合いはじめ、表面的なおつきあいだけでは出てこないような思いを語ってくださったように思いました。話すこと。聞くこと。聞いてもらこと。みんなうなずきながら、語る人の言葉に耳を傾けました。こうして、少しずつ人のつながりが育っていくのでしょう。さとびこワークショップがそんな場になれるなら、嬉しいです。
この投稿では、この日いただいたメニューの紹介や、今後の予定、さとび・あなんの雑感などをお伝えします。
12月の雑草キッチンメニュー
きのこカレー鍋
養生団子
水菜と柿の柚和え
大根と生姜のごはん
うるおいゼリー
薬草茶(生姜、山椒、柚)
雑草の少ない季節でもあり、秋冬野菜やきのこを使ったクレメンツさん特製の養生ランチとなりました。養生だんごは、読者さんなら、いつかのさとびで雑草キッチンのレポートをしたときにも紹介しましたね。SATOBICOBOOKS 通称野菜ブック・食養野菜レシピ秋冬編でも紹介しています。
蓮根や長芋など、いかにも体を温めてくれそうな材料がたっぷり。(個人的にも大好きな料理。冬は蓮根!!ですね。野菜ブックに蓮根料理が詳しく載っていますので、よろしければ、取り入れてみてください)
水菜と柿のゆず和えは、ドレッシングがさわやかで生き返るような味わい。ゆずの苦手な人、ごめんなさい。でも、柑橘系のかおりと風味、好きな方のほうが多いのでは。こちらは、ゆずのシロップ漬けを常備しておくと簡単に作ることができます。クレメンツさんがいつも強調される漬け方のポイントは、ゆずの皮ごと、わたもタネも大切ということ。タネを捨ててしまいがちですよね、ところがタネのまわりについているトロリとしたものが栄養をたくさん含んでいます。そして、赤く小さく刻んであるのが柿でした。これがまた!甘くて!完熟の柿の甘さ、再認識しました。こうして少し入れてあるほうが、より味に集中できる気がしました。
長くなりますが、続けていいですか笑。大根としょうがのごはんも、ナイスな組み合わせ。こうして、ちょっと炊き込みごはんにすると、栄養を補えていいですね。
うるおいゼリーのひらひらした半透明な食べ物は白いキクラゲ。最後の薬草茶も、いつも「何が入っているんですか?」とみんなから質問が飛び交う味わいです。
今回のワークショップは対話がたくさんできました。いつもは講座と食事で時間切れになり、お一人おひとりとお話する機会があまり持てなかったのでした。
雑草キッチンに来てくださるのは、もともと薬膳を学んだことのある人や将来は仕事に活かしたい方、すでになんらかの講師をされている方、自然栽培に携わる方などが多いことがわかりました。また、クレメンツさんは雑草キッチンの会場となっている養生庵で「メディカルキッチン」という料理の講座や、その他各種の講座をされているので、受講生の方に参加していただくのは内容が重複するところもあるでしょうし、心苦しいような気もするのですが、「雑草キッチンにも参加したい」と思っていただけることが嬉しいです。ありがとうございます。編集部あなんがみなさまとお会いできるのは、雑草キッチンだけとなります。
雑草キッチンは毎回満席になることが多く恐縮ですが、雑草のこと、食のこと、自然のことを大切に思う人が増えてほしいと願い、レポートを投稿しています。
冬のこの時期、秋に元気だった稲科の雑草も枯れ始めてきました。それでも、あなんの畑を見ていますと、よもぎが葉っぱを赤く染めながら冷たい風に耐えています。草刈りをするとき、根こそぎにしませんので、また新しい柔かい葉が生えてくるのです。これを摘んで手軽によもぎ水などを作っています。気の早いホトケノザも咲いています。みなさんの身近なところにも、雑草が強く生きていませんか。それが除草剤などの心配のないものであれば、本来の地域は、食べられるもの、薬になるものが無料で勝手に生えてくるパラダイスなのです。
2025年からの雑草キッチン
季節に1度、さとびの発行月の開催となります。定員に満たない場合はSNS等で募集をいたしますので、機会がありましたら一度ご参加ください。あらたな出会いも、楽しみにしています。重ねてご参加のみなさん、少しずつ信頼関係が生まれていくことを嬉しく思っています。
冬…1月13日(日祝)満席となっております。
春…4月13日(日)1月以降募集開始
夏…7月13日(日)4月以降募集開始
秋…10月13日(日)10月以降募集開始
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