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一汁一菜で無理なくおうちごはん。簡単料理でもおいしくなる理由。

さとびごころvol.56(2024.winter)より


さとびの特集「お米が食べたい」の中で、一汁一菜のことを取り上げました。
実際、我が家の厨房大将、M部員さんも実践してくださっています。彼は、YouTube先生に料理を教わるとその通りに作ってみたくなってしまう習性がありまして、いろんな調味料やら道具やらが増えて、ありがたいことに手間暇をかけて美味しいものを作ってくれます。ですが、毎日そんなに頑張れないですよね。
わたしは、一汁一菜さえあれば大満足で、むしろそのほうが望ましいと思っています。

牡蠣が美味しいこの季節、この日のごはんも美味しかったです!(味噌汁が映っていませんが)

シンプルなおうちごはんが、どうしてこんなに美味しいのかというと、筆頭に挙げられるのは奈良の農家さんから直接お米を買わせていただいているからではないかと思うのです。さらに、玄米で購入しているために、精米(我が家は5分づきがスタンダード)したての新鮮なお米を食べられることもあるかも。それと、最近炊飯器を買い替えまして、少し性能が進化しましたので、それもあるのかなと二人で話しています。

お米は、何を食べても同じと思いがちですが、産地や作り手さんによって、かなり味わいが違うものですね。有名な産地の有名なブランド米と食べ比べたのですけど、あきらかに我が家のお米が美味しい。これはなんて説明したらいいものか。一粒一粒に弾力があり、さっと洗うだけでも臭みがなく、噛むほどに旨味を感じます。逆に、美味しくないお米は、なんだかプラスチックを食べているような気持ち。コンビニのおにぎりなどは、何が入っているのが謎が多く、もう買わなくなりました(しかし移動先で、どうしてもというときは、ありがたくお世話になっています)。

そこに、スプーン1、2杯の黒米をパラパラと混ぜますと、さらに美味しく感じます。ポリフェノールもとれて栄養も増しますので、これは是非おすすめ。市街地在住の奈良県民のみなさまが、誰でも手軽に購入できる場所は、JA奈良県さんの直売店、まほろばキッチン(橿原市・奈良市)です。その他にも、農民連さんの直売店旬の里(真美ヶ丘・白庭)、各地の直売所でも見つかるかもしれません。
知り合いの農家さんや近くの直売所でこだわりの食材を買い、その他のものは便利なスーパーで。それが我が家流(つまりあまり厳しくない笑)。

次に、おかず。これは自然系の調味料しか使わない(ちょっとオーバートーク)のがポイントかと。材料が少々難ありでも、にがりを含んだちゃんとした塩、国産大豆から天然醸造された味噌や醤油。これだけでも、味に深みや旨味が生まれて、化学調味料は一切必要ありません。化学調味料の味って、ピリピリしてますよね。慣れるとそれがわからなくなり、もっと進むと化学調味料でなければ物足りなくなるそうです。
天然の調味料には、有用な菌がたくさん含まれていますので、腸活にもなる。なにしろ免疫細胞は腸で作られますから、腸を元気にできれば風邪もひかないはずです。しかも舌にまろやかで、いい意味で複雑な味わいのハーモニーを楽しめます。だから、「炒めるだけ」のような、シンプルな料理法でも美味しいのです。「何々の素」を料理の種類だけ買っていたら、台所がゴチャゴチャになりますよ。調味料のパッケージって派手すぎて、見えない場所に収納したくなりますよね。限りある収納場所の節約は、天然調味料を自分で組み合わせて料理することです!

さらにこだわる人は、味噌を手作り、塩糀を手作り…と、自家製の沼にハマっていかれるのもいいですね。わたしはそこまでいかないのですけど、なるべく地元メーカーの良品を購入させてもらっています。

晩ごはんのときは、奈良の地酒も毎晩のように楽しみます。シアワセ。冬は畑でとれる野菜が少ないですが、野菜も自分で作るようになってから農薬や除草剤のことを気にせずに、のびのびと食べられるのが実に幸せです(形はともかく味はいい!)。食材を購入するときも、なるべく地元産を選びます。奈良の農家さんから聞くところによると、奈良では特別に有機農家さんというわけでなくても減農薬の人が多いそうです。工業化された農業による効率最優先で出荷された野菜は、栄養価が低いかもしれません。美しい野菜の形をしていても、食べたときに味気なく感じると、「そうなのかな」と思います。

節約することろはしましょうよ。つけっぱなしの照明とか?ついつい買ってしまい、捨ててしまうものとか?
それから何よりも、医療費と薬代。これも自然の力を借りるとお金がかかりにくくなります。
そうして、浮かせたお金を命にかかわるお米や調味料に使いましょう。するとまたまた薬代が不要になって好循環。

一汁一菜でいい。一汁一菜がいい。たまに頑張っておかずたくさんの日も楽しめばいい。
おうちごはんの美味しさは、暮らしの幸福度を上げてくれます。


さとびごころvol.56(2024.winter)2024年1月発行。
(2024年4月10日まで500円、以後600円)

お求めはコンタクトフォームからお申し込み、またはオンラインショップをご利用ください。



さとびvol.56

一汁一菜

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