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ワンデイ外部講師をやらせていただいてます。奈良県フォレスターアカデミーにて文章の書き方をテーマに。

奈良県には、奈良県フォレスターアカデミーという学校があります。
詳しくは、最近リニューアルされたとのHPをご覧いただくのをお勧めいたしますが。

さとび的なことで言いますと、この学校を立ち上げようと水面下で努力されていた方たちの中に、近自然森づくりのことを執筆していただいた佐藤浩行さんや、アカデミーが開講する直前に寄稿をいただいた藤平拓志さん(現校長)がいらっしゃいまして、講師陣にも、しばしば登場の久住一友さんや、特集でロングインタビューさせていただいた岡橋清隆さん、連載中の谷茂則さんなどが含まれており、「さとびフレンドリー」と、勝手に呼ばせていただきたくなるような学校なんです。

同行WEB内の「講師からのメッセージ」ページ(さとびつながりの方々が)。。。

わたくしあなんは設立にはまったく関わっていないのですけど、なぜか1日だけ講師をさせていただくご縁を授かり、今年で4年目。2023 年以降は、「思いを伝える文章の書き方」というテーマでご依頼いただいてます。身近な方からは「あなんがそんなことしてるのかい?」と冷ややかに見られているかもしれない!となどど妄想してひるみそうになりますが、ご依頼いただいた以上は100%以上のエネルギーを注いで取り組んでいます。

今年は控え室が美しくなってました!

おそらく、ものを書いたり編集したりという部類の中では、わたしは奈良県で一番の「近自然」支持者だと思います。林業の外側にいて、森林を大切に思い、いつも感謝している住民です。日本人が古代から森を大切に守ってきたことを誇りに感じています。

この学校のユニークなところは、単純に林業の施業方法を学ぶだけでなく、森と人の共存を掲げて持続可能な森林管理について学べるところ、スイスの近自然森づくりを取り入れておられるところです。
「近自然」のかおりがする学校が奈良にできたなんて、毎年ここから人材が巣立っていくなんて、長い目でみて大変意義のあることではないでしょうか。

近自然森づくりについて
スイスで行われている皆伐をせずに森を更新させながら収穫、維持、管理していく方法。詳しくは、さとびvol.47  特集「いつまでも豊かな森」をお読みください。

スイスの森づくりは、日本人が昔から行ってきた森林管理に通じるところがあるように感じるのです。もちろん、どんなに素晴らしいコンセプトも、現実に根を下ろすには年月がかかるのがあたりまえだと思っています。ですから、ほんとうに大切なのは、これからですよね。わたしが講義をさせていただくのは、フォレスターとして来春、社会にデビューしていく二年生のみなさんです。

毎年の講義で聞こえてくる、休憩時間のみなさんのわきあいあいとした会話の声。何を話しておられるのはチンプンカンプンですけれど、その空気感がとても良くて、こんな空気の中でやらせていただけるのは嬉しいなあと思います。しかも、現役どうしだけでなく卒業した先輩方とのつながりもあるみたい。なんでもフォレスターさんが集うの会議というものがあるそうで、そのおかげもあるのかもです。

学生のみなさんへ。この学校で学んだことと、この学校だからこそ結ぶことができた人の縁を、一生大事にしてください。現実という壁を前にしても、この学校を選んだ理由を胸の中の灯として保ち、機会が訪れるまで消えないように学び続けてください。

もし、何か伝えたいけどうまく文章にできないことがあったら、「アカデミーの学生でした」とおっしゃっていただければいつでも相談にのりますので。わたくしでよければ!

フォレスターアカデミーの門をたたく学生さんは、公務員だった方や会社員だった方など、「自然と関わる仕事がしたい」「森林管理を学びたい」と、ほとんどが林業界の外側から吉野にあるこの学校を選んでこられたみなさんです。1日限りの授業で遭遇したみなさんのこと、直接お会いする機会はないかもしれなくても、これからもずっと応援させてくださいね。

今、お米のことが心配されていますが、農業は森林から水が流れてこないことには成り立ちません。でも、多くの人は水はあってあたりまえと思っていますよね。あたりまえじゃないんですよ。日本の森だって、木が消えたら砂漠化しますよ。これまでの歴史の中で、山から木が少なくなって災害が起こり、それを乗り越えるために苦労があったのです。このことはどんなに時代が変わっても、木材の値段が高かろうと安かろうと、その大切さは変わらないでしょう。誰が森を守ってくれているのでしょうね。そのことを、ちょっとだけ想像してみませんか。

追伸

授業で触れたこと。

言葉のちからについて引用したYouTube


森や川のたいせつさについて

『森は生きている』
『川は生きている』
富山和子さん著になる生きているシリーズは、読みやすい子供向けの本ですが、大人が読むと詩のようにやさしく、深く沁みます。


佐藤さん、藤平さん、久住さんに書いていただいた森特集の号です。我ながら、よく作っておいたものだと思います!

さとびごころ vol.47 (2021.autumn) 特集 いつまでも豊かな森

佐藤さんの肩書きは、発行当時のもので、現在は合同会社近自然学研究所代表です。

おしごと

久住一友さん

佐藤浩行さん

奈良県フォレスターアカデミー

岡橋清隆さん

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