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謎の豪族の存在が明らかになり、話題になった富雄丸山古墳にお参りしたくなり。

なんだかんだと、夏も終わり始めました。
お疲れは出ていませんか。

おなかにやさしい食事をとって、体を癒してくださいね。

本日の話題は、富雄丸山古墳。家からそう遠くないところで、大変話題になった古墳があるのは知っていましたので、そろそろほとぼりが冷めたきたのを見計らって?行ってみたくなりました。



住宅地の中に、さりげなーくありました。(ここからは柵で囲われており、立ち入り禁止です)

円墳としては全国で最大規模の古墳で、4世紀後半(古墳時代前期後半)頃の築造と推定される(ウィキ)富雄丸山古墳。

日本中が驚いた国宝級の埋蔵品が見つかりましたよね。(写真はネットからお借りしました)

ふだんは縄文のことにばかり反応してしまうわたしですが、この近くには添御県坐神社があり、この神社のことは知っていたので、もしや?と興味を持ちました。

この神社の名前って、これといって誰のことも特定の場所のこともこれといって特定されていないのですね。大和の国の 添郡に設置された御県に鎮座する神社という意味です。「奈良県奈良市にある神社」って言われてもどこの?と思いますよね、そんな名前なんですよね。実際には三碓の地名の由来になったスポットとのことですが、春日、とか、三輪、とか、ピンポイントでわかる名前ではなく。こういうことはよくあることなのでしょうか。

神社を知るには御祭神をチェックです。

建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと)

武乳速之命  (たけちはやのみこと)

櫛稲田姫之命 (くしいなだひめのみこと)

とあるのを見て、あらら!スサノオさんは八岐大蛇を退治した出雲の神様、クシナダヒメは、奥さん。先日から大社高校の活躍に感動しっぱなしであったわたしは、この神社へまだお参りしていないことを、丸山古墳を訪ねたことによって思い出してしまいました。

そして、ですよ。まんなかにある武乳速之命とは?神社の説明によると、この方は、なんとナガスネヒコさんだというのです。古墳時代に奈良盆地一帯をおさめていた人。饒速日命に使え、生駒山や宇陀の瀬戸際で神武天皇勢と戦ったのに、その饒速日命から殺されてしまったというお話しがかわいそうで、記憶から消えない名前です。奈良では神武天皇様様ですので、あまりこんな話はしないのですけれど。

アカデミックな世界では出てきませんけれども、古代史考察の好きな人たちの間では、大和はもともと出雲王国が統治しており、あとからやってきた神武天皇に倒され、婚姻によって混じりながら次第に(大幅にはしょっていますが)大和連合国のようになっていったというふうに言われています。ナガスネヒコは、死んだはずですが、東北に逃れて国を作ったという話もあります。一応、わたくし、出雲出身ですので出雲王朝のゆくすえのことは、気に掛かったりしちゃいます。今となっては、うらみっこなしでありたいと思っていますよ。ただ、どうしても出雲系の神さまのお話しは、ぼやかされてしまうことが多いように感じますので、わたしくらいは関心をもち続けていこうと思うんですよね。

「強大な権力を持った豪族がいたことは間違いない」「さっぱりわからない」というふうに専門家諸氏はコメントしていらっしゃいますけど、ナガスネヒコさんのことだったりして!

それにしても、弥生以降は、どうしても「誰が権力者だったのか?」の話になってきます。縄文時代までは争いはなく、それがこの列島が始まっていらいの歴史年表のほとんどをベタ塗りにするほどに長いのに、その話は学校ではほんのわずかにしか習うことがなく、それ以後の「誰が権力者だったのか?」という話がテストに出続けるのですよね。

なぜ縄文時代は平和でいられたのかについて、これからもいろんな説を調べながら自分なりに考察していきたいと思い、弥生以降の権力争いのことまではあまり関心がないわたしですが、出雲王朝関係のことは、ちょっと特別に感じてしまいます。ナガスネヒコは登美の長髄彦ともいいます。丸山古墳の近くを流れるのが富雄川。富雄高校や登美ヶ丘高校もかつてはありました。富や登美という名前が深く関係した地域です。そして出雲王家の末裔の方のお名前は登氏です。奈良は、わたしの故郷と関係の深い場所なんだと、あらためて思います。


あまり表に出てこない歴史のこともふまえて神社めぐりをしたり、旅行して歴史を俯瞰してみると、ひょっこりと痕跡が感じられたり、またあたらしい見え方がして興味深いものがあります。といっても、最後は「謎!」に流れ着いてしまいますが、それも興味がつきない原因になりますね。

そういえば、生駒市白庭台の住宅地には、長髄彦(ながすねひこ)の本拠地があった場所とされる碑が建っているそうですので、こちらも一度は訪ねてみたいな。

バックナンバーで奈良の縄文について特集した号(完売なんです、ごめんなさい)はこちらです。
いつかもういちど、奈良の縄文を考える記事を作ってみたいのですが、今は勉強中!旧石器時代や、日本人はどこから来たのかということも、考慮に入れたら面白いかなあと妄想しています。









富雄丸山古墳

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