2024年の新年、冬号(vol.56)発刊のとき、メンバー登録(定期購読コース、サポーターコース)の継続をされるかどうか伺った方の中で更新してくださったみなさま、ありがとうございました。行き違いのご連絡をいただいた方、すみませんでした。また、いまだに届いていない方がありましたら、ご連絡くださいませ。
実は稀に、発送したさとび戻ってくるケースがあり、正しい住所がわからず、問い合わせ方法がわからない方の場合は保留となっております。お近くに「さとびが届かない」とおっしゃる方がありましたら、ぜひご連絡くださるようお伝えくださいませ。今年は冬号と春号がすでに出ております。
さとびをお届けし続けることができることに、喜びと感謝をお伝え申し上げます。編集人であるあなんの思いから、創刊時よりは少しコンセプトを絞った形で発刊してきました。毎年何名さまかの購読停止のお知らせがとどき、また、同じくらいの方が新たに申し込んでくださり、さとびは続いています。
リスタートの2015年から、時代も変化していると感じます。2011年の震災をきっかけに奈良に移り住んだ人たちや、地域おこし協力隊となって人生を変えてきた人たちの中には、今ではその地のキーパーソンになって活躍されている方が生まれています。過去には「地方」というと「文化的に劣っている」というニュアンスがあったり、何事も「東京でなければ」という価値観一辺倒だったことを思うと、「あたらしい可能性」や「お金だけで計れない豊かさ」という語感を含むものになりました。SDGSという言葉も生まれ、ひとまずのところSDGS的でなければかっこうがつなかいというふうなムードもできました。
そんな中でも、人ごとでなく今自分たちが暮らしている場所に立って、地球レベルな観点で必要なことをふまえて、目の前の人たちと楽しく信頼できる関係を紡ぎ、人口減少や衰退などの現実からも目をそらさず、一見したところ環境によさそうだけれども「本当に?」という視点も保ちながら、幸福度高く暮らしていくための情報や事例を紹介していけたらと思っています。編集部がなんでも知っているわけではないのです。縁あって出会った方の素晴らしさ、輝きを通してお伝えできればと思います。
幅広いテーマを扱うのは、ちいさな雑誌にとって取材にも限度があることは否めません。さとびにできる「今」と、さとびらしい切り口を大切に、身の丈100%を目指します。近年こころがけているテーマは、
環境の再生、
生活と密着した畑活、
自然な健康、
森や川などの自然環境、
環境保全とつながる農林業
などです。この中に、生物多様性や福祉や次世代支援、地域活性化などが含まれていると思っています。毎日の暮らしと、いかにリンクして感じていただけるかを工夫したい。
全ての方に評価していただくことは無理なことと承知して、ちいさな雑誌でも面白いと思ってくださる方がどこかにいらっしゃるかも!と自分を鼓舞しつつ。
あっという間に夏号の編集に追われる時期になり、今年も半分が過ぎていこうとしています。
この一年も、どうぞよろしくお願いいたします。どこかに「さとびっぽい素敵な人」がいらっしゃったら(たくさんいらっしゃるはずです)、ぜひ編集部に教えてください。訪ねていきますよー。
あ、そうそう、最近、編集部内のムラ言葉として、「さとびと」という名詞が生まれました。さとびっぽ人=さとびと。ちなみに、「さともだち」はさとびつながりのお友達の意味で、取材やご購読をきっかけに友好的なつながりを持っている人たちのことです。「身の丈しごとびと」っていう名詞もありますよ。ムラ言葉が通じる人が増えたら、楽しいな。