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ひらがなを知ると、日本語が面白くなる。漢字によって、意味が置き換えられたものも、あるそうで。

最近、お知らせ系の投稿が続いたので、今日はメモのようなブログを書いてみます。
アイキャッチャーの画像はこちらからお借りしました。

本棚から一冊の文庫本を取り出して、読んでみました。『ひらながなでよめばわかる日本語』(中西進著・新潮文庫)。ひらがなのひとつひとつに意味があることに興味が湧き、積読しておいたもの。

もともと、縄文人は文字を使わなかったとされています。あなんは、土器や石に刻まれた模様が文字の役割をしていたのではないかと察しているのですけど、それはさておき。。。

やまとことばの生まれた背景を知る

古代は、ひらがなの一音に意味があったと言われますよね。
「あ」は、はじまり、ひろがり。
「か」は、エネルギー、力。
「さ」は、流れ、清浄。などです。

なるほど!と思います。言葉選びのセンスアップになりますよね。そういう本なのかな?と期待して買ったのですけど、縄文時代ほどの古代ではなくて、弥生語に発するやまとことばについて語られています。

本文より:今日やまとことばと考えられているのは、だいたい弥生語に発すると思われます。つまり紀元前3世紀頃からのことばです。しかしそれ以前にも、日本列島には縄文人が住んでいました。彼らのことばが縄文語です。これが、今日どのように伝えられているのかはわかりませんが、やまとことばの根源となることばに残っているのではないかと思われます。

そうですよね、これが縄文語です、というかたちで残っているわけではないですよね。やまとことばの根源として想像するしかなさそうです。それもロマンがあります。

弥生語に発すると思われるやまとことば。わたしは日本人として、もっとやまとことばを使いこなせるようになりたい。日本人なのに、カタカナばかりが増えていき、日本語のセンスが劣化していくような気がしてなりません。それは残念。かく言うわたし自身も、カタカナにまみれて育ってきたわけです。今一度、学ぼう、日本語。素晴らしいから。

漢字をあてることによって、本来の意味が変化してしまうことがある

読み進めるうちに、え?と思うことがありました。それは、漢字が入ってきたことによって、日本語の意味が漢字の意味に変わってしまったものがあるという指摘。

例えば、名張という地名です。親戚が住んでおりまして、馴染みのある地名。先日特集した曽爾村を流れる曽爾川は中流で名張川に名前が変わるんですよね。その名張。もともとは「なばる」という意味での「なばり」だったそうです。

本文より:日本語で「なばる」といえば、隠れるという意味です。山の中に隠れたような、奥深いところだったら「なばり」と名付けられた。本来なら「隠」と書いて「なばり」と読ませるのが正しいのです。それを発音にわかりやすく「名張」という字をあてたため、本来の意味が忘れられ、まるで名前が何かを貼っているみたいな地名になってしまったのです。

ええっ?そうだったんですか。

他にもあるのでしょうね、こういうこと。言葉は変化していくものです。一所懸命も、一生懸命も、普通に使われていますし。変化は自然なものとも言えます。不可抗力的というか。それも肯定しますけれど、やはり本来の意味を知るとその名前がついた背景や歴史が感じられて、趣深い。忘れたくはない気持ち。名張以外にも、変化してしまった言葉が見つかったら、本来の意味を味わいたいものです。

意味が違うと思ったら、ルーツが同じ

もうひとつ、面白かったこと。日本語って、同じ音なのに違う意味のことばってありますよね。さとび読者に人気の日本酒。さけ。これは、「さかり」「さき」「さかえる」などと同じ仲間。(花が)「さく」とか、「さきわい」=さいわい=しあわせとかに通じる、いい意味のことば。尊いものに使われています。岬も、「み・さき」で、「突出している」といういい意味なんですって。

本文より:お酒を飲むと気持ちが高揚するでしょう。そこにまた幸福感も宿る。生命の充実みたいなものを感じますね。だから酒を、「さけ」と呼んだのでしょう。

古代の人の価値観が表れていますね(飲みたくなってきた)。それを忘れそうになっている現代人のあなんは、「ああ、そうだったのか。そう名付けたココロの部分を失わずにおこう」と思うのでありました。

他にも、このようなお話がたくさん続いています。

ことばがあり、そこに漢字をあてて、正倉院文書のようにひたすら漢字だけが続く文章ができて記録が可能になり、その漢字がくずれて平安時代にひらがなが生まれ、そのひらがなが今、原始的なことだまを味わう手立てになっているのですね。

日本語の音が好きです。音ひとつにも、深く広い意味があるひらがなが好ましい。ひらがなばかりの文章は、言葉のまとまりが読めなくて、これはこれで困りますけども、漢字をたくさん使った賢そうな文章よりも、ひらがなをうまく使って、やわらかく、読みやすく、意味の重ねあわせをこめられるような文章を意識して、大事にしたいなあと思いました。

しばらく、この文庫はおでかけのお供として、カバンの中のレギュラーメンバーにしておきましょう。

本日は、ここまでです。お読みくださって、ありがとうございました。ではまた、次のブログで!

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