いつもさとびごころをご愛読いただいているみなさま、ありがとうございます。
とうとう大晦日になりましたね!もう新年をむかえる準備を済まされて、すっきりとされている方も多いことでしょう。
さとび冬号(vol.60)は、あともう少しだけの仕上げを残して、発行までのカウントダウンに入りました。
その途中ではありますが、年をまたいでしまうまえに、さとびの2024年を振り返りたくなりました。
みなさまにとっては、どんな一年でしたか。
今年の元旦のこと…。家族で新年を祝いながら過ごしているときに、アラートが鳴り響きました。能登での地震。呆然とした気持ちで幕を開けた2024年でしたね。(今も復興が進んでいません。クラウドファンディング等ありましたら、ご関心のある分野で支援しませんか)
さとびの1年はお正月あけの冬号から始まります。この年の秋には、お米騒動が起こることになるとは多くの人が想像していなかったことでしょう。
お米が食べられることのありがたさ。お米さえあれば、なんとかなる。そのようなテーマで作りました。進む高齢化、広がる放棄地…。いえいえ、農地を未来へつなげようとする人たちがいます。わたしたちの役目は、お米の価値にもういちど目覚め、しっかり食べて、健康になることですよね。
2月にはTEtoTEマルシェを開催しました。小さくて、のんびりしたマルシェ。だけど、心におみやげの残るマルシェです。なぜって、出店者さんたちが素敵で、しかもお互いにだんだんと親しくなってきていて(笑)、みんなで醸し出せる空気感が生まれてきているんですもの。(ひとえに、出店者さんのおかげ)
来年もありますので、お時間が合いましたらお立ち寄りくださいね。みんなでお迎えいたします。
(TEtoTE MARCHE2025は、2月24日11時から16時 森のねんど研究所さんにて 入場500円)
TEtoTEを通して伝えたい気持ちを春号の特集でとりあげました。
ここまでデジタル化が進んでしまうと、アナログが恋しくなってしまいます。「これはあの人がこんな気持ちで作っているんだ。わたしの大切なお金は、こんなことのために使い、そしてずっとずっと大切にしよう」と、そんな買い方が増えたら、また逆に「こんな人が使ってくれるんだったら、頑張って作ろう。思いをのっけて作ろう」と作家さんも力がわいてくる。そしてしあわせな経済が生まれる。。。「会ってみたいな作り手さんに。話してみたいな使い手さんと」そんなTEtoTEのコンセプトは、きっと、暮らしやすい地域づくりにつながると思います。
春号がでる直前、映画「杜人」の上映会を大地の再生士・西尾くんこと、西尾和隆さん&さわたくさんと、いっしょにやりました。この頃から、奈良でも大地の再生が私的にだけでなく公的にも取り組まれるようになっていきました。杜人の上映会も、常にどこかで開催され続けていますね。環境を壊すのも人。再生するのも人。地球における人間の役割が問われているのです。
春には、オフィスエルインクの所在地とは別に、さとびこ編集室の接客室をつくりました。内心で夢見ていた昭和型のリノベーション集合住宅が偶然見つかりました。いっきに業者さんに頼まず、断捨離しながらじわじわ引越しすることにしたのには、後悔はないのですけど、精神的&時間的にはハードルだった感があります。最初のお客様は、夏号のうちあわせで北くんでした。接客テーブルは、TEtoTE仲間のダブルマウウドさんに作っていただきました。接客室の住所は非公開とさせていただいており、直接の人間関係のある方をお招きしています。さともだちのみなさん、機会がありましたら、お立ち寄りくださいね。
保護犬出身のバジルがおりますので、犬アレルギーの方はごめんなさい。
春号が出たあと、今年は、昨年からデビューしたSATOBICO BOOKSを増やすことができました。昨年発行した第一弾の、薬草ブックこと『クレメンツさんの薬草レシピ&野草便り』はおかげさまで好評いただき、今も少しずつですが、続けて求めていただいています。今年は、4月に『自然の色手作りの服 シガセイサクショものがたり』、5月に『クレメンツさんの食養野菜レシピ秋冬編』を出すことができ、今も新刊の準備を進めています。雑誌づくりとの両立は大変なところもありますが、そこは、さとびこ編集室のチャレンジです。来年も、なるべくたくさん出していきたいと思っています。
SATOBICO BOOKSを出して、ほっとしたのもつかのま、夏号にとりかかりました。さとびでこれまで何度も記事に織り込んできた言葉に「近自然」というコンセプトがあります。この言葉の説明は、長くなりますので置いておきまして(言葉から感じてくださいね)。このコンセプトでもって河川の設計ができる人は、まだまだ少ないのが現状です。でも、さとびはご縁をいただいています。近自然河川研究所の有川宗さん。この方が関わられた事例として鮎が遡上できるよう配慮された魚道が下北山村にあります。このことは、かつて工事の始まった頃に、下北山村在住さとびライターの北直紀さんにコラムで書いていただきましたが、その後のお話として、どうしても、特集したかったことでした。
秋号を出すまでの間に、今年初めて出店させていただくことになった「ならまちブックパーク」に参加してきました。さとびは知っていただく機会の少ない雑誌ですので、こんな機会に偶然の出会いをいただけるのがとても楽しいです。(もっともっと魅力的なブースになりたいなー!)
奈良蔦屋書店さんのイベントにも行かせていただいたり、「夢みる給食」上映会を見て、夢を描いたりもしました。
秋号は、今年最後のさとびとなります。これも、以前からあたためていた企画でした。さとびは普段から、森あるきが大好きです。さともだちの久住さんが管理する森、谷さんが所有される陽楽の森、近自然森づくりの普及をされている佐藤さんに十津川の森を見せていただいたこともあります。また、日常の中でも木のある場所が好きで、接客室の窓からも大きなケヤキが見えるところがとても気に入っています。どうして、こんなに好きなんだろう。それは、リトリートなのです。それを特集で扱ってみたいと思っていました。
奈良にも森あるきスポットがあちこちにあると思いますよ。探してみてくださいね。奈良市の場合は、なんといっても春日原始林です。イベントに参加して案内してもらうのもいいし、平日の人が少ないときに歩いてみるのも最高です。
秋号が出たと思ったら、さとびでお馴染み、森ある暮らしラボさんで図書館活動が始まることになり、一箱オーナーになりましたので説明会へ。来年から本格的に、素敵なスポットとして開館日が増えることになっています。明日香村へ行かれることがありましたら、開館日をSNS等でチェックしてみてください。
11月には、縄文遺跡めぐりをテーマに、さとび旅をしてきました。こちらは、ブログで3回も投稿していますのでよかったらお読みください。能登半島の災害の爪痕も見ました。新潟では火焔型土器をたっぷり見学しました。
SATOBITABI 1回目から読む
旅から帰ってくるなり、またイベント出店。さとびのお取り扱い店でもある恵古箱さんが中心となって、年々ビッグイベントになっている「かつらぎ恵み市」へ行ってきました。さともだちも出店されています。来年もあるそうですので、またお会いしましょう。駐車場が混雑しそうですから、お早めのご来場がおすすめかも!
恵古箱さんをテーマにしたSATOBICO BOOKSも製作中ですので、発行したらぜひぜひ、お手にとってみてほしい!!葛城市にある恵古箱さんのオーラを、おうちに置いておける本にしたいと思っています。
また、食養野菜ブックの続編となる春夏編も、まもなく発刊いたします。こちらのほうが一足早くの発刊になりそうです。クレメンツさんファンの方はもちろん、「食べものこそくすりなのだ」という考えに共感してくださる方には、とてもお役にたつ本になっています。
さとびこワークショップ活動としては、雑草キッチンを原則として毎月開催しました。企画編集制作活動と並行して毎月のイベント実施は、なかなかハードなことでしたが(ひとりでやっているせいですね)、これを通して心の通じるお仲間との絆が生まれてきているように思います。とてもありがたいこと!毎回満席になり、あらたなご予約をお受けできないことも多く、申し訳ありませんが、来年は季節に1回の開催を予定しておりますので、ご興味を持っていただけましたらご連絡をお待ちしています。
そして今再び、冬号(vol.60 2025winter 特集 温泉は薬でした)の発行を控えているところです。
来年早々の投稿からご紹介を始めていきますね。紙面とともに読んでいただくと、面白いと思います。(雑誌をお読みでない方にも、意味がわかるようにと心がけております)
さとびを昔から読んでくださっている方はご存知と思いますが、さとびが今のスタイルになったのは2018年、その前に2015年から本格的にあなんが編集を預かりました。今年 2024年は、ちょうど10年だったのです。見出しに書いた「区切り」というのは、そのこと。読者さんにとってはささいなことと思いますけれど、作っている本人にとりましては、ちょっと感慨深いものがあるのでした。
「読んでもらっているのかな」「喜んでもらっているのかな」「いいものを提供できているのかな」「もの好きが勝手なことしてると笑われているのかな」ともすれば、心の中には雨雲のようなものが広がることがあります。そんなときは、理屈を並べずに目標を見るのがいちばんよくて。2015年から10年間、さとびを守る!と目標を持ってやってきたことがひとつ、かなったのです。
次の目標は、発行元になってから10年間、つまり2028年の冬号をめでたく迎えたいということ。きっとやります。人気があってもなくてもやります。自然にも人にもやさしい世界が広がることは、さとびの本当の夢だからです。どうぞ、おつきあいいただけましたら、「生きててよかった」レベルのしあわせです。
satobico SNSより
いつもがんばっとるけん
きっとよかことがあるよ。
さともだちさんから
いただいた
コーヒーに
書いてありました。
みなさまに贈ります。
今年もあなんセイコと
関わってくださった方、
さとびを応援してくださったみなさま、
応援関係なしに
読んで楽しんでくださったみなさま、
ありがとうございました。
よき新年をお迎えください。
また来年も
宜しくお願いいたします。