さとび夏号の制作に追われるなか、SNSはなんとかポツポツ更新しておりましたが、こちらのサイトではご無沙汰しておりましてすみません。夏至を過ぎた奈良は数日、拍子抜けするような涼しさで、月末は台風がやってきました。排水溝をどくどくと流れる泥水の動画がタイムラインに上がってきたりして、心配しましたが、やっと晴れてきました。まもなく発行のさとび夏号のことを投稿する前に、6月の報告をいたします。いそいそ。
さとびこ編集室では、雑誌の発行のかたわらで、小規模なワークショップ活動もしています。紙面を通じた間接的なつながりは、控えめで軽い心地よさがある一方、ワークショップを通じて編集部あなんと直接面識を持っていただくと、今度は深く、面白いつながりになっていきます。100年住み続けたい地域を奈良に根ざして考え、「自然も人も豊かに幸せに」を編集部なりに目指すとき、リアルでつながりながら知恵や工夫をわかちあい、おたがいに変化が感じられる信頼関係を紡いでいくことも大変価値がある…正直、不可欠と考えておりまして、ワークショップは、そのための重要な機会になっています。
あなんが講師をするワークショップは、この「小さな紙メディア講座」だけ。これしかできない。これならできるかも。これならやりたい。そう思って昨年秋から始めました。
講座の期間は4ヶ月。月に1回。1ヶ月目 DAY1、2ヶ月目DAY2、3ヶ月目はみなさんが原稿をまとめる期間で講座はなく、4ヶ月目に最終回です。(来年から少し変更するかもしれませんが、現在はこんなスケジュール)
葛城市のカフェ「恵古箱」さんを会場に、3期は、5月DAY1から始まり、6月はDAY2となります。この段階では、通常は最終回にむけて、実務的なお話をしますが、今回の受講生さんのお二人は書きたいことがすでに明確でしたので、それを文章化するコンサルテーションのほうに重きを置いて進めました。偶然ですが、お二人とも体を整えるサポートをされています。そうすると、必然的に精神的な健康と深くリンクしていることに直面されますので、語り合いが深くなり、一種の浄化のようなことが起こっていました。毎回、受講生さんといっしょに空気を作りますので、各期ごとに変化があって面白いです。
また、お一人はもともとデザイナーをされていた方であり、編集部がデザイン面でお手伝いすることは何もないのでは?と思ったのですが、「恵古箱さんで、あなんさんが作られたものをいろいろと見せてもらって、ああ、この人に作ってもらいたいって思ったんです。パーツや図は作りますが、全体のレイアウトデザインはお願いしたい」とのことでした。(ちょっと、嬉しくなってもいいですか?)
また、もうお一人の方は、1期生の「まつり香」さんの小さな紙メディアをご覧になり、「自分もこのようなものが作りたくなった。ショップカードくらいしか作ったことがないけれど、ちゃんと伝える必要があると感じた」とのことでした。幼少期から高校時代までを海外で過ごされ、アメリカの先住民であるホピ族のコミュニティーに滞在された経験もあり、ユニークなプロフィールの方です。その良さが伝わる紙メディアになるよう、サポートさせていただきたいと思います。
午前から午後にかけて3単元を消化しますので、ランチタイムをはさみます。このとき、恵古箱のメグちゃんが作ってくださるランチがとっても美味しくて、癒されます。食べながらの会話も、弾むんですよねー。AIの可能性と現時点での限界についてのお話しなど、面白かったです。
次回は、8月の最終回。このときまでに、みなさんの小さな紙メディアが100部完成します。みなさんの思いを載せた小さな紙メディア、いい旅立ちかたをしてほしいと願っています。
このご時世に、紙で伝えることを提唱するのって時代錯誤とお思いの方もあるかもしれませんね。あなんは、昔も今も紙の読みものを作るのが大好きで、これは理屈じゃあないような気もします。そして、中には同じように感じてくださっている方もいらっしゃるのではないかと、そんな方たちに向けて講座をしています。ウェブと紙、それぞれの一長一短を認めたうえで、紙ならではのオーガニック性を生かした媒体を作れたらと思います。
わたしがこういう講座をしようと思う背景には、「発行部数が少なく一人で取材しているさとびが、どんなに頑張っても伝えられることはほんのわずかにすぎない」と認識していることがあります。さとびが取材できなくても、さとびの取材にふさわしい活動や思いはたくさんあるのではないでしょうか。さとびの限られた紙面に、それら全てを掲載することはできないことです。しかし、伝えたいと意図する人たちをサポートすることによって、さとびコンセプトといいますか、べつに「さとび」という枕詞がなくてもかまわないのですが、自然にも人にもやさしい思い、自然も人も調和して豊かになっていこうという思いを伝える人が増えてほしい。そのコンセプトに一途にむきあってきたわたしにできることが、きっとあるはずと思っているのです。
9月からは4期を始めます。今年最後のちいカミ(短縮してちいカミと言ってます)になります。12月にはこれまでの修了生さんたちにお声かけして、ご都合の合う方はいっしょに2026最後のちいカミパーティーをしたいなあ…と、トキめいているところ。
「思い」は、無意識のうちに「借りもの」になってしまっていることがあります。本当はどうしたいか。本当はどうありたいか。その発見ができたとき、言葉に残しておきませんか。そして、そっと誰かに伝えてみませんか(それには、やっぱり紙メディアが似合います)。純粋な思いは、不思議に光をおびているもので、誰かがその光に気づいてくれます。それって、最高にハッピーなことだと思いますよ。わたしがさとびを作っていて、いつも感じているように。
4期のお知らせを後日、投稿いたします。ご縁のある方に届くといいな。
人気カフェ、恵古箱の店主メグちゃんのブックを作りました。ヒストリーや今の取り組み、そして秘密。ぜひぜひお手もとに!恵古箱さんでもお求めになれますし、オンラインショップからは今すぐご購入いただけます。