毎年この時期になると、わたしにとって年に一度のビッグイベントがやってきます。奈良県フォレスターアカデミーという、あたらしい「林業」、というより「森林業」(従来の林業よりも広い概念)というべき職業人を育成する学校(2022年開校)がありまして、その中で一日だけ講義を受け持っております。
アカデミーは1年制のフォレストワーカーコースと、2年制のフォレスターコースがあり、わたしが担当する「広報」をテーマとする講義を受講するのは2年生だけです。アカデミーについて詳しくはサイトをご覧いただくとしまして、ここでの教育には森林の価値や重要性を伝えるために、人々に広く知っていただく必要があることから、一見、森林業とは関係なさそうな、このような一日が設けられています。
「森林の価値や重要性を伝える」というところだけを見ると、これ、さとびが伝えたいことと大きくかぶるところです。開校時の校長先生がさとびのサポーターさんで、諮問委員会のメンバーさんの中にも近自然森づくりの佐藤さんがいらっしゃいますが、わたしの位置からは全く見えないところで、なぜか仰せつかりました。初年度は、何をお伝えしたらいいのかという細かい説明もなかったため、ストラクゾーン不明のままで体当たりしました(一期生のみなさん、お疲れ様でした)。その後「思いが伝わる文章の書き方」というテーマをいただき、毎年、生徒さんたちの人数が変動しますので、それに合わせて微調整しながら継続しています。そうなんです、なぜか継続してオファーをいただいております。
(時代も変わっていきますので、より適任の方がいらっしゃれば、バトンタッチする心構えはいつでもございますが、オファーをいただけるのはひとつの、チャンスでもありますので、精一杯取り組んでいます)
今年は2年生の学生さん(フォレスターの卵)が3名という、わたしにとっては理想的ともいえる規模感でした。もう、さとびこワークショップのようなスタンスで取り組むことができました。おひとり、おひとりのお話をよく伺い、ゴールは、その方の思いに伴走してひとつのちいさな「読みもの」づくり。
いきなり「広報物」がたった一日で作れるかというと、そうもいかないですので、まずは内面を言語化していく最初のきっかけになればと思って講義を構成しています。器用にそれらしいものを作ることができる人もあるかもしれませんが、形だけを目指すよりも、2年間の学生生活の中のわずか1日を、自分との向き合いかたや、言葉や文章をアウトプットすることへの苦手感や不明感を和らげることができたらと思います。ま、あくまでも長らく「小さな紙メディア」づくりに携わってきた経験から「これは言える」という部分を次世代の方へお繋ぎできればという等身大の講義でございます。
今年もいい出会い、いい時間、いい経験をさせていただきました。奈良県の担当の方までも、「面白かったのでメモってしまいました。わたしもやってみます」とか言っていただいて。ひとまず、ほっとしています。毎年、前の晩は睡眠時間が短くなります。そろそろ慣れたいんですけどねえ。でも、その甲斐がありました。
アカデミーで学んだことが、現場デビューしてすぐに発揮する機会があるかというと、それは就職先によると思うのですけど、森林はこの先、ずっと生きてますので、きっと学校での学びを活かすときが来ると思います。すばらしいフォレスターになってくださり、どこかでまたお会いできたら嬉しいなあと思いながら、帰りの電車に乗りました。
さとびこワークショップでも、「小さな紙メディアの作り方講座」として、似たようなワークショップをしています。次回の開講は、3期今月26日からのスタートですが、そろそろ締め切りです。あとお一人はお受けできます。ご興味のある方は、こちらをご覧いただき、このサイトのフォームにてお申し込みください。
もう少し検討したい方は、4期(今年9月からスタート)の案内書をお取り寄せください。(フォームで、その旨をお書きください)
さらに、奈良市内で個人(またはグループ)での受講もできますので、ご希望の方はお問いあわせください。
もうすぐ、さとびこブックス新刊が出ます!
後日、 news&info でお知らせいたします。冷やかしOKですので、ご覧くださいませ!